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その16【イイコトをみんなに、イイトコをみんなで】

更新日:2018年08月01日

「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で活躍するNPO法人の皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。
※なお、内容は執筆当時のものです。

NPO法人マザーリーフ事務局長 光岡亜希子さん

プロフィール

岡山市生まれの岡山市育ち。2009年からNPO法人マザーリーフに参加し、現在、事務局長を務めています。同法人主催の傾聴ボランティア講座・絵本心理講座の講師として、傾聴ボランティアや子育て支援・高齢者支援等に関わっています。


「協働」は、みんなにとっても、あなたにとっても、「イイコト」です。身近な「協働」してみませんか?

NPO法人マザーリーフ事務局長の光岡亜希子さん

 

NPO法人マザーリーフとは?

マザーリーフという植物があります。この植物は、「聖なる葉」・「幸福を呼ぶ葉」と呼ばれており、一枚の葉から芽が出て、どんどん増えていきます。葉から芽が出てどんどん広がっていくように、各地域の子育て支援や高齢者支援で活動できる人材が増えていくことを願い、2009年9月にNPO法人マザーリーフ(以下、マザーリーフ)を立ち上げました。そして現在、子育て支援・高齢者支援・婚活支援・ボランティア養成講座等を通じ、地域の中で活動できる講師・スタッフ・リーダーを育成しています。

  子育て相談ブース(2014年わくわく子どもまつり)
子育て相談ブースの様子
(2014年わくわく子どもまつり)
  子育て相談ブースの様子(2015年ぽけっとまつり)
子育て相談ブースの様子
(2015年ぽけっとまつり)


矢印NPO法人マザーリーフ(団体検索サイト)
矢印NPO法人マザーリーフ(別サイト)

3年前にはまだ行政や協働への不信感もあったかな?

私は、岡山市・NPO協働推進協議会(以下、協議会)に参加し、3年が過ぎました。協議会メンバーとして活動していた1年目の頃は、周りに問いかけた「協働やってみん?」という言葉に対し、「協働は(官・民)どっちが主導なん?」という言葉が返ってきていました。
協議会の議論の中では、「『協働=対等』ということは、当たり前」・・・と、思っていました。しかし、市民サイドでは、行政アレルギー(行政に対する不信感?)からか、後ろ向きの返答が多く、「行政が言いそうなことじゃ」・「その程度のことなんじゃ」といった言葉を聞くこともありました。
市民協働推進モデル事業も進んでいなかった頃、この頃は協働が進んでなかったので、周囲の反応に違和感を覚えつつも、反論することができない自分がいました。いかにそれまで、官と民の間に距離があったか、十分なコミュニケーションがとれていなかったかと、悲しくなりました。


協働してみないと分からない協働

私もマザーリーフで活動をするまで、同じような発言をしていた側だったので、気持ちが分からなくもありませんでした。しかし、市民協働フォーラムやセミナーを通し、協議会メンバーとして何度も協議する中で、協働ということが一部の人や団体のものではなく、私も含めた身近なものとなりました。そして2014年度の市民協働推進モデル事業では、マザーリーフとして「大丈夫!三世代で見守る安心子育てサポーター養成講座」を開催しました。実際、協働してみないと何を必要とされているのか・求められているのか・協働に何が足りないのかも分かりません。自主的な事業であれば、私たちは、参加者の希望を聞きながら、私たちの経験と判断で事業を企画・開催できました。けれど、協働事業は官と民で話し合いながら、その事業がどれだけの市民に求められ、どう活かされていくか、どう継続されていくか、そして発展性はあるか等を話し合って進めていきます。

子育ての現場に寄せられた、「子育て支援は、子どもだけが対象じゃない」・「こんな子育て支援をして欲しい」というをどのように事業化するか、協働で。
当事者という立場でありながら、第三者の視点で事業を見る。初めての行政との協働は、私たちも勉強の連続でした。


イイコトをどう伝えるか

子育て支援講座の様子
子育て支援講座の様子

私は、マザーリーフで活動する中で子育て支援にも関わってきました。スタッフの多くは、子育てをしながら、仕事や介護を抱えながら自分らしい生き方を目指して活動しています。自分らしい生き方を支えられる支援がしたいと、「子育て支援講座」を企画しました。
私たちは、傾聴・相談活動をする中で、人の心に添うことを自分の心に留めて活動していますが、その心の動き・心の変化は、なかなか数値で表せるものではありません。一度に目を見張るような効果を出せるものでもありません。

しかし事業に取り組む中で何度も言われた言葉は、「思いは分かるけど」でした。事業を話し合う中で何度も検討し苦労したのは、私たちの行っているイイコトを、どれくらい分かりやすく、市民の皆さんに知ってもらうかということでした。事業のアンケートで、「よかった」・「イイネ」の数だけが結果とみなされるのでは、受講生の悩みや成長、共有した子育て観はあまり見えてきません。

プライバシーにも配慮しながら、それでも一人ひとりが抱える、子育ての悩み・子どもへの思いを具体的に伝えたい。事業に寄せられた声を、自分たちだけの結果として共有するだけでなく、身近な所で、地域で伝える。地道な活動ですが、これは今後の課題でもあります。


イイトコはみんなで

子育て支援活動の新メンバー、満面の笑顔でデビューを果たした
子育て支援活動の新メンバー、満面の笑顔でデビューを果たした

また、事業に取り組む中で気づいたのは、子育て子と親だけのものでなく、高齢者や地域も関わりたいと思っているため、相互の連携が必要だということでした。ただ、サービスを与える・受けるだけでなく、参加・活動した方々の笑顔や「よかった」の一言から、身近な地域の中で世代を超えたコミュニケーションをどう拡げていけるかということが、今後の活動で問われているのかもしれません。

「自分の子育てに口を挟まないでほしい」という声が、「子育てを助けてほしい」というSOSの声であることもあります。「親に子育てを相談したくない」という気持ちも、マザーリーフのような子育ての先輩からの意見なら受け入れられることもあります。自分が子育てをしているときは余裕がなかったけれど、今なら身近な子育て応援者になれるということもあります。相談者だけの課題と思っていることが、実は皆の課題であったりします。きっと「この世代の人たちは関心ないよね」と勝手に決めつけないで、皆で考えることって大切だなと思います。
 私はマザーリーフの事務局で仕事をしていますが、事務局は色々な方ともお会いでき、イイトコドリできる役です。しかし、イイトコを独り占めしないで、イイコトを丁寧に周りにつなげていける、そんなマザーリーフの事務局長さんでありたいです。



次はどんな団体が登場するかな?お楽しみに!

のっぷ



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