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その2【AMDAの支援活動から「協働」を考える】

更新日:2017年08月10日

「つながる!協働リレーコラム」では、岡山で活躍するNPO法人の皆さんに、自分たちの活動や経験を通じて、「協働」に関して感じていること・考えていることについてコラムでご紹介いただきます。
※なお、内容は執筆当時のものです。

認定NPO法人AMDA・事務局長補佐(広報室兼任)の谷佳世さん

プロフィール

岡山県出身。AMDA本部で業務にあたりながら、岡山市内の小・中・高等学校等で講演活動を行っています。その他にも、東日本大震災復興支援事業として、被災地を何度も訪れています。

AMDAの支援が「協働」であることの意味を考えてみました。「支援」は「協働」でないと成り立たないのだと思います。

認定NPO法人AMDA事務局長補佐(広報室兼任)の谷佳世さん

認定NPO法人AMDAとは?

2014年で30年目を迎えるAMDA(アムダ)は、岡山に本部を置く、岡山生まれ、岡山育ちの、国連の総合協議資格※1を持つ非政府組織(以下、NGO※2)です。

2013年に発生したフィリピン台風30号の被災地で、医療活動を行うAMDA医療チーム

「救える命があればどこへでも」。1984年にスタートしてから、この言葉をモットーに、国際医療NGOとして活動をしてきました。平和を妨げる要因である紛争・災害・貧困に苦しむ人々への、保健医療支援を中心に国際人道支援活動を、世界56ヶ国で157件※3実施してきました。

矢印認定NPO法人AMDA(団体検索サイト)
矢印認定NPO法人AMDA(別サイト)


1 総合協議資格:国連事務局や各国政府のアドバイザーの役割を担い、国連に貢献することのできる資格。
2 非政府組織(NGO):民間の人々が活動する組織
3 2014年6月現在

「尊敬と信頼」の上に成り立つ協働の関係

「支援」というと、支える側と支えられる側がある関係を多くの人がイメージするのではないでしょうか。
また、医療支援活動と聞けば、「現地の人々に無条件で歓迎される」というイメージを持つ人がいるかもしれません。
AMDAで働き始めるまでは、私自身もそんなイメージを持っていました。

しかし現実には、支援する側だけでは支援は成り立ちません。
文化や宗教の違う国では、現地の人々に警戒されるだけでなく、現地の情報やその土地独特の感覚がないと活動することさえできません。現地の人々とチームを組み協働して活動することで、被災地に受け入れられ、安全に支援活動を行うことができるのです。

2013年11月にフィリピンで災害が起きた時も、メディアではわからない現地の情報を的確に教えてくれる現地スタッフのおかげで、被災した人々の治療を安全な場所で行うことができました。現地の人々とお互いに「尊敬と信頼」の気持ちを育むことで、協働の関係「パートナーシップ」を築くことができるのだと思います。

「地元主導(ローカルイニシアチブ)」

支援活動のもう一つの大切な柱は、「地元主導(ローカルイニシアチブ)」です。ローカルイニシアチブとは、支援を受ける人が自分の力で立ち上がることができるように後ろからサポートするものです。

例えば、東日本大震災の復興支援の取り組みでは、宮城県気仙沼市と岩手県大槌町の商店街の交流から始まった被災地間相互交流を支えています。
中でも私たちが、気仙沼市内の商店街の皆さんと協働して取り組んだのは、東北のご当地グルメイベント「復興グルメF-1大会」です。
イベントを通じて「被災地間をつなげ、協働で東北を盛り上げていこう!」という気持ちが広がり、参加してくださる被災地の商店街が増え、現在では被災地の人々が中心となって、定期的に開催されています。


第7回復興グルメf-1大会のチラシ

色んな人の気持ちを形にするお手伝い

昨年10月から現在まで3、4ヶ月に一回、高校生から70代までの人が参加する東日本大震災の被災地に向けたボランティアバスを岡山から出しています。「復興グルメF-1大会」のお手伝いや、被災地の人々と同世代同士で交流を行うことにしています。被災地の人とボランティアという関係ではなく、一緒にイベントをつくりあげる仲間として活動します。

「誰かの役に立ちたい!」というボランティアの気持ち、「復興のためにがんばりたい!」という被災地の人々の気持ち。
色んな気持ちを持った人がいます。

私たちは、自分の気持ちを形にしていくのではなく、そんな色んな人の気持ちを、一緒に形にする活動をしています。
だから協働なのだと思っています。

 


2013年10月から運行しているボランティアバス。一般の方と協働して被災地の復興支援活動を行う。



 

次回は、NPO法人連塾で活動する松畑さんのコラムだよ!お楽しみに!

のっぷ

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