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その11【NPO法人岡山ニャンとかし隊】

更新日:2018年12月18日

「わくわくボランティア」では、のっぷとティアがボランティア活動の現場におじゃまし、ボランティア活動の楽しさや大切さ・ボランティアに取り組む人たちの思い・各団体の思いについて取材しています。十一回目は、NPO法人ニャンとかし隊の活動におじゃましました。
なお、内容は取材当時のものです。


愛らしい表情や仕草で、私たちに癒しを与えてくれるペット。
「ペットブーム」といわれて久しいですが、最近は家での飼育だけに留まらず、ペット用のファッションアイテムやペットも入場可能な娯楽施設等、ペットと楽しい時間を共有する多様な機会が、私たちのライフスタイルに定着しつつあります。

同時に、野良動物が増えることによってトラブルが発生し、地域全体の課題へと発展しているところもあります。皆さんの近所ではいかがですか?
今回のわくわくボランティアでは、猫と人が共生できる幸せな地域をつくるために奮闘する、「NPO法人岡山ニャンとかし隊」の活動を紹介します!


「NPO法人岡山ニャンとかし隊」とは?

集合写真

NPO法人岡山ニャンとかし隊(以下、ニゃンとかし隊)は、岡山市北区を中心に「地域猫活動」に取り組む団体です。
活動が始まったきっかけは、2005年から自宅で近所の野良猫を保護していた廣畑佐知子さん(代表)が、全国に広まりつつあった「地域猫活動」を知ったことでした。廣畑さんは、近所の人と一緒に地域猫活動を始め、2015年9月からはNPO法人として活動しています。

矢印NPO法人岡山ニャンとかし隊(別サイト)
矢印NPO法人岡山ニャンとかし隊(おかやま団体検索サイト)


地域が飼い主!?「地域猫活動」とは?

猫
「地域猫活動」とは、野良猫が引き起こす糞尿被害やゴミ漁り等を「地域の環境課題」として考え、地域という大きな家族の中で責任を持って、野良猫を「地域猫」として適切に管理する取り組みです。
1997年に神奈川県横浜市で始まったこの活動は、現在、全国各地の自治体で取り組まれています。岡山市では、2015年度から保健所衛生課によって「地域猫活動支援事業」が行われています。2012年度から2014年度にモデル事業が行われ、ニャンとかし隊の活動地域が2014年度のモデル事業に選ばれました。


野良猫が「地域猫」になるまで

図

アイコン 野良猫の実態調査

地域の人々で手分けをして、地域にどれくらいの野良猫が生息しているか調査します。

アイコン 餌付け

地域に生息する野良猫を、一時的に捕まえるために餌付けをします。(一時的に捕まえて去勢・不妊手術を施した後は、再び地域に返します。)餌付けでは、地域の中できちんと役割を決めて、適切なルールに沿って行うことが重要です。
例えば、地域の中で特定の「餌付け場所」を決めて、ニャンとかし隊のメンバーや地域の方が毎日決まった時間に餌をあげます。餌付けを通じて猫の様子を観察し、健康・衛生状態の把握・管理につなげます。

アイコン 「定期的な餌付け」の大切さ アイコン
「かわいそう」という優しい気持ちから、野良猫に餌をあげる人を見かけたことがあるかもしれません。しかし、猫は定期的に餌を確保できない環境に身を置くと、「より多くの子孫を残そう」と繁殖力を高めてしまい、かえって多くの野良猫を生むことになるそうです。

のっぷ

地域猫活動では、野良猫に対して優しさだけじゃなく、責任を持って接することが大切なんだね!

 

アイコン 去勢・不妊手術

地域に生息するすべての野良猫に対して、去勢・不妊手術を施して地域に戻します。
猫は繁殖力が強いため、1年に2、3回程度、妊娠・出産をするといわれています。さらに1回で生まれる子猫は、4、5匹程度・・・トータルで考えると、1匹の猫から生まれる子猫は年間で10匹近くになります。去勢・不妊手術を施すことで猫の増加を食い止め、現在生息している猫が「一代限りの寿命を全うする」ことで、自然と全体数が減っていきます。
地域猫活動を始めたら猫の数が一気に減るというわけではないですが、息の長い活動によって猫の数は着実に減り、猫が引き起こしていた様々な被害も減っていくのです。


アイコン 地域猫の証「耳カット」 アイコン

耳の一部をカットされた地域猫
耳の一部をカットされた地域猫

地域猫活動では、去勢・不妊手術を受けた猫の耳の一部をカットします。
カットすると痛いのではないか、かわいそうではないか・・・と感じる方もいるかもしれませんが、去勢・不妊手術で麻酔が効いている間にカットするため、猫は痛みを感じることはありません。さらに、カットされた耳が「地域猫」の証となり、同じ猫をもう一度捕まえて手術をする等、猫にとって一番かわいそうな事態を避けることができます。

アイコン 「猫トイレ」の設置

猫トイレ

猫による糞尿被害を減らすために、「猫トイレ」(プランターにまたたびを混ぜた土を敷いたもの)を設置します。
猫トイレは、地域に暮らす人の庭先等に設置したり、定期的に清掃したりする必要があるため、ニャンとかし隊のメンバーだけでなく地域の人々の理解・協力が欠かせません。

アイコン 地域の人々への活動報告・意見交換

地域猫活動では自分の都合で餌付けをしたり、去勢・不妊手術を行った後は放置したりするのではなく、猫が’地域’という枠組みの中で幸せに命をまっとうできるように、地域の人々が役割を担い連携しながら取り組んでいます。
さらにニャンとかし隊では、町内会をはじめとする地域の人々と協力を強めていくために、活動状況を報告し、意見交換を行う場をつくっています。

「猫サロン」におじゃましました!

猫サロンの様子

 

2016年1月25日(月曜日)に、岡輝公民館で開催された「猫サロン」におじゃましたよ!

ティア


ニャンとかし隊では、地域猫活動の状況を定期的に報告したり、交流を深めたりする場として、「猫サロン」を開催しています。
そこには、ニャンとかし隊のメンバーだけでなく、猫が大好きな地域の人々も参加しました。参加者たちがお互いの携帯に保存した猫の画像を見せて自慢をし合うといった、ほほえましい姿も見られました。

猫の自慢大会猫の写真を見せ合う参加者たち
   展示
地域猫活動の状況を発信するための展示

 

2ティア(左)

地域猫活動を広げるための新しいアイデアを考えたり、現在抱えている課題の解決方法について話し合ったりと、まるで家族みたいな団結力で取り組む様子が伝わってきたよ!

 

ニャンとかし隊には、活動拠点となる地域の町内会が「団体会員」という枠で参加しており、猫サロンにも各町内会長さんたちが参加していました!町内の回覧板を通じて地域猫に関する情報を発信したり、餌付け場所や猫トイレの設置場所について一緒に協議したりと、地域猫活動に大きく貢献しています。

町内会長さんたち猫サロンに参加した町内会長さんたち

NPO法人岡山ニャンとかし隊 代表 廣畑佐知子さん


廣畑佐知子さん
「普段から猫が引き起こす被害に合わない人にとって、地域猫活動を具体的にイメージすることは難しいかもしれません。しかし、ちょっと目線を変えて、身の回りの道や公園を見てみると、岡山市内にもたくさんの野良猫が生息していることに気づくと思います。
猫という動物は、一つの地域に留まることなく自由自在に動き回るので、一つの町内会だけでなく、隣り合った地域同士が連携することが必要不可欠です。現在は、4つの町内会が団体会員として参加しています。さらに公民館でチラシを見た別の町内会長さんが、『うちの地域でも協力しようか』とお声がけいただき、2016年4月からはもう一つの町内会が団体会員に加わる等、その輪は少しずつ広がっています。
地域という点と点を結んで面状に活動を広げることで、ゆくゆくは『岡山市内全地域を制覇するぞ!』という意気込みで取り組んでいます。」


地道な活動がNPOに

冒頭でもご紹介したとおり、廣畑さんたちが続けてきた地道な活動は、多くの人の賛同を受けて、2015年からNPO法人による活動に変わりました。このことにより、社会に対して支援を呼びかける機会が増え、2015年秋からは公益財団法人みんなでつくる財団おかやまが実施している「第7期事業指定助成プログラム」※にも採択されました。


※事業指定助成プログラム:寄付を原資とした助成事業で、NPO・市民団体等が取り組む事業内容を社会に発信し、事業への賛同者を募ることで、寄付により資金集めを支援する仕組みです。詳しくはこちら

幸せ報告が活力

子猫
野良猫が生んだ子猫(写真左)
    矢印

矢印

矢印

矢印
    猫
飼い主に引き取られ幸せに暮らす猫


地域猫活動が目指す最終ゴールは、家庭に引き取られ幸せに暮らす猫が増えること。過去に約50匹※の猫が飼い主と出会い、ニャンとかし隊のもとには飼い主から猫の写真が送られてくるそうです。

もふっと和らいだ表情や以前よりちょっとふっくらした姿。
写真から、猫たちが飼い主のもとで幸せな生活を送っている様子を知る瞬間が、何よりの喜びだと廣畑さんはいいます。


※2016年3月現在、子猫38匹、成猫13匹が新しい飼い主に引き取られました。成猫は、かつて野良猫から地域猫となった猫です。

猫と人が共生できる幸せな地域を目指して

地域と連携することで、「以前より、猫が減った!」と声をかけられることが増えたそうですが、地域猫活動はまだまだ始まったばかり。猫と人が幸せを分け合いながら共存できる社会を目指して、ニャンとかし隊は今日も活動を続けます。

皆さんも道端にいる猫を見かけたら、耳に注目してみてください。
桜の花びらのようなカットが入っていたら、それは地域猫である証。小さな耳には、猫と人が共生できる幸せな地域を目指して頑張る人々の思いが詰まっているのかもしれません。



のっぷ

地域猫活動を通じて、猫と人、人と人同士の結びつきが強まるのかもしれないね。

 

お問い合わせ

NPO法人岡山ニャンとかし隊
メールアドレス:okayama@nyantokashitai.org

電話番号:086-368-8745

ブログでは、イベントに関するお知らせや地域猫活動の情報が随時発信されています。ぜひチェックしてみてください!

 

次回は、どんな団体におじゃましようかな?
楽しみだなぁ!!

3ノップ(右)

 

なお、「わくわくボランティア」では、「取材にきてほしい!!」というボランティアグループ等を募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、ボランティア活動の内容を添えてご連絡ください!

⇒他の団体の活動を見てみる

⇒現在どんなボランティアが募集されているか見てみる



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