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その5【おかやまバトン】

更新日:2017年08月16日

「わくわくボランティア」では、のっぷとティアがボランティア活動の現場におじゃまし、ボランティア活動の楽しさや大切さ・ボランティアに取り組む人たちの思い・各団体の思いについて取材しています。五回目は、おかやまバトンが取り組むボランティア活動におじゃましました。
※なお、内容は取材当時のものです。

 
2011年3月11日(金曜日)に発生した、東日本大震災。
震度7の大きな揺れと津波によって、たくさんの尊い命が失われました。4年経った現在もなお、地震や津波で家をなくした人々が仮設住宅等で暮らしています。

震災が起きた当時は、東北から1,000km以上離れた岡山からも津波で流された地域の清掃活動や、避難所の炊き出し、物資の提供等、たくさんの支援活動が行われてきました。

一回きりの活動もあれば、現在でも市民団体や学校等によって細く長く行われている活動もあります。今回のわくわくボランティアでは、「息の長い被災地支援、岡山から・岡山でできること」をテーマに活動する「おかやまバトン」についてご紹介します。


「おかやまバトン」とは?

「おかやまバトン」(以下、おかバト)が活動を始めたのは2011年5月のこと。
同年3月に起こった東日本大震災のために、「何か自分にできることはないか」という思いで集まった岡山大学の学生と教職員が中心となって、おかバトを立ち上げました。団体名には、「岡山から東北にバトンをつなぐような活動をしたい」という願いが込められています。

発足以来、東北の子どもたちを岡山に招待する活動をはじめ、震災や被災地支援に関する写真展や勉強会を開催したり、岡山へ避難してきた人々との交流会を開催したりしています。これらの活動は、学生だけでなく岡山の企業や大学も協力しており、定期的に学生や企業に向けた活動報告会も開催しています。

野球部の生徒たち
また震災で家をなくした多くの人々は、現在でも学校のグラウンドや公園等に建てられた仮設住宅で生活しています。現在でもグラウンドには仮設住宅が建てられているため、野球部の生徒たちは学校のグラウンドで思いっきり練習することができません。

2011年におかバトのメンバーが宮城県南三陸町を訪れた際、志津川中学校では部活動が思うようにできない状況であることを知りました。その経験が「岡山でのびのびと野球をしてほしい」という思いへと発展し、同年の冬から志津川中学校の野球部を岡山に招待して合宿を行うようになりました。
志津川中学校野球部の生徒が岡山に滞在する間、おかバトメンバーが岡山市内の中学校との交流試合を開催したり、観光スポットを案内したりしています。


矢印おかやまバトン(別サイト)


2014年12月に志津川中学校の野球部が岡山にやってきました!

2014年で4回目を迎えたこの合宿では、2014年12月22日(月曜日)から12月26日(金曜日)に志津川中学校野球部の生徒20名とその保護者等7名が岡山に滞在しました。


合宿の様子
5日間の合宿では野球の練習はもちろん、歓迎会やレクリエーション等が行われ、おかバトのメンバーと志津川中学校の生徒たちは交流を深めました。2014年12月24日(水曜日)の夕食では、おかバトの活動を応援している企業や団体の方々の協力で、岡山ならではの食材がぎゅっと詰まった鍋が振る舞われたそうです。

 
合宿の様子
  合宿の様子


冬休みを利用して行われたこの合宿。生徒たちはたくさんの宿題を抱えていたので、おかバトのメンバーは合宿中に「おかバト塾」を開講し、大学生のお兄さんお姉さんらしく勉強を教えることにしました。
昨年も合宿に参加していた生徒の中には、勉強がいやで「わざと」宿題を置いてきた子もいたそうです。そんな生徒には、アルバイトで塾の講師をしているメンバーが、すかさずプリントをつくって応戦!年の近い大学生と中学生だからこそ生まれる、ほほえましいエピソードですね。

そして合宿の4日目には、岡山市立京山中学校と津山市立中道中学校との交流試合が行われました。


交流試合におじゃましました!

試合の様子




2014年12月25日(木曜日)に行われた交流試合におじゃましたよ!当日はおかバトのメンバーだけでなく、多くのボランティアが試合の運営をサポートしたんだって!

ティア



当日は2試合が行われ、生徒たちは若武者のようなきりっとした表情で試合にのぞみました。

 
試合の様子
  試合の様子


全力で投げて
全力で打って
全力で守って
全力で走って

一つ一つのプレイに全力を注ぐ彼らの姿に、試合を見守る誰もがひきつけられました。

試合の様子

志津川中学校の結果は、1勝0敗1分。

「おかバトの皆さんに勝利をプレゼントしたい」と
0勝2敗で終わった昨年の合宿で、彼らがおかバトのメンバーに送った言葉。その想いが実を結び、試合を終えた彼らの顔には晴れ晴れとした表情が広がりました。

試合の様子
京山中学校と中道中学校の生徒たちも、自分たちが出ない試合の間は全力で志津川中学校を応援しました。


試合を支えたボランティア

 
試合の様子
  試合の様子


当日はおかバトのメンバーだけでなく、約30名の学生や一般の人が試合の運営をサポートしました。

 
石灰で選手の名前を書いている様子
石灰で選手の名前を書いている様子
   スコアボードを操作している様子
スコアボードを操作している様子


石灰で選手の名前を書いたり、スコアボードを手で動かしたりと、まさにボランティアたちの「手」が支えた試合でした。
ボランティアたちはどの仕事にもきびきびと取り組み、時折グラウンドを見つめては温かく試合を見守りました。


志津川中学校野球部 生徒保護者 菅原ふみ子さん

志津川中学校の父兄の方

「おかバトの方たちには、なんと表現したらいいのか分からないくらい・・・もう感謝しかありません。
私には二人の子どもがいて、上の子は2012年と2013年にこの合宿に参加しました。参加するたびに子どもたちがのびのびと野球を楽しむ様子が見られるだけでなく、岡山のみなさんの温かさから『見守ってくれている』という安心感を覚えます。

また下の子は女の子で、入学当初はソフト部に入っていたんです。しかし『どうしても野球がしたい』と言って野球部に転部し、今回の合宿でも男の子に交じって頑張りました。
野球を通じて子どもたちは、出身地や個人の事情をすぐに乗り越え、『同じ野球をする仲間』になることができるのだと思います。」


強くて温かい絆

試合の様子

お話を聞いていたところに現れたのは一人の青年。彼はおかバトを設立時から支えてきたメンバーでした。卒業してもなお、志津川中学校の生徒やおかバトの様子を見守っているようでした。

二人はおかバトのメンバーや、志津川中学校を卒業し高校でも野球に励む生徒たちの近況を報告し合い、「会いたいなー」「大きくなったなー」と感慨深そうに話していました。
そんな彼らからは、「被災した人」・「支援する人」の関係を超えた強くて温かい絆が感じられました。

 

学生の声:おかやまバトン 副代表 玉置のぞみさん

おかやまバトン副代表の玉置さん
「志津川中学校野球部を岡山に招いて行うこの合宿も今年で4回目となりました。
毎年彼らに会えることが楽しみで、弟みたいに可愛くて仕方ありません。そんな彼らのためにできることや活動にかける私たちの思いも変わってきているように感じます。
最初は『子どもたちが野球をする場がない』という目の前の問題を解決しようと走り回った結果、この合宿を行うことにしました。しかし回を重ねるにつれ、『子どもたちの将来のために何ができるだろうか』と考えながら合宿を行うようになりました。

今年は『岡山から見守っている人がいるよ』というメッセージを送りたいと思い、動画をつくったりメッセージを書いてまとめたりしています。すぐに何かにつながることではないかもしれないけど、彼らが将来立ち止まった時、岡山にいる私たちの存在を思い出して、ちょっとでも前に進む力になってくれたらいいなと思います。」

岡山からのメッセージ

 
試合の様子
  試合の様子


当日は試合を見に来た人からメッセージを集めて動画を制作。その動画は、合宿の最終日に志津川中学校の生徒たちへ贈られたそうです。


岡山大学職員 荒木秀治さん

岡山大学職員の荒木さん
「ぼくたちが行っているのは、東北の人たちとつながって、毎年一緒に野球をしたり、遊んだり、話をしたりする活動。
『被災地支援』や『ボランティア』といった肩に力の入った活動ではなく、『東北の人たちに会いたい』というシンプルな気持ちが原動力になっている活動です。
何より、『いいゆるさ』を持って楽しく取り組む姿勢を大切にしています。堅いイメージを持ってほしくないですし、ガツガツ取り組んでいては続かないですしね。これからも岡山からできることを細く長く続けていきたいと思います。」

東北とつながり続ける活動

震災から4年。
マスコミによる報道も減り、「東日本大震災があった」という事実を身近に感じる機会も減ってきているのかもしれません。

しかし東北の人々は、現在も復興に向けて懸命にひたむきに生きています。彼らに物資や資金の援助ではなく、一緒に野球をして一緒にご飯を食べて一緒に楽しいひとときを過ごすおかバトの活動。
それは岡山と東北をつなぎ、東北の人々に「いつでも見守っている存在がいる」というエールを送る活動でした。

様々な形で東北とつながり続けることで、未曾有の震災があったという事実を風化させないことが、「もしここで震災があったらどうするか」という防災意識を育むことにもつながっていくのかもしれませんね。




のっぷ

おかバトの活動は東北の未来だけでなく、岡山の未来も支える活動なんだね!





お問い合わせ

おかやまバトンへのご連絡は、下記のメールアドレスへお願いいたします。。
メールアドレス:okayamabaton@gmail.com

 

 

次回は、どんな団体におじゃましようかな?
楽しみだなぁ!!

のっぷ

なお、「わくわくボランティア」では、「取材にきてほしい!!」というボランティアグループ等を募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、ボランティア活動の内容を添えてご連絡ください!


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