ホーム > みんなの活動紹介 > YOUTH CHALLENGE > YOUTH CHALLENGE その13【岡山県立瀬戸高等学校】
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更新日:2021年02月15日
瀬戸高校の生徒は、SDGs を通して6つの力(見つける力、受けとる力、考える力、つながる力、伝える力、より良くなろうとする力)を学びます。
1年時に「セト☆ラボ」、2年時に「S☆ラボ」、3年時に「D☆ラボ」を行うひたぶるタイム(総合的な探究の時間)を通して地域や社会の課題を知り自分事として考え探究することで、よりよい社会の実現をする力を身に付けます。
今回はその取組のうち、2つのグループの生徒からお話を伺いました!
ももちゃりを活用し岡山市の活性化と住みやすいまちを目指すのは「ももちゃり乗ってかれ~や!」チームの中村美月さんと福島夢叶さんです。
きっかけは、地域にバスや電車が少なく不便に感じたことでした。
ももちゃりが様々な場所に設置し活用されると便利になると考え行動を開始します。岡山市交通政策課に電話し若者の認知度が低い、利用を増やしたい、利用が乱雑などの課題を知りました。
マスキングテープでラッピングした岡山城から着想を得て、ももちゃりをラッピングすると若い人も見るのではと頭に浮かびます。カモ井製紙株式会社に相談したところ快くご協力いただきマスキングテープを無償で提供いただきました。「晴れの国」「うらじゃ」「桃太郎」をテーマに3台のももちゃりをマスキングテープで装飾します。
2週間限定のももちゃりではありますが、設置に向けて準備しており、現在はデザインを検討中です。子どもたちから絵を募集しももちゃりに掲載することやポスター制作も予定しています。
うらじゃのデザインをマスキングテープに試し貼り | ももちゃりデザイン案を検討 |
中村さんは「提案したアイデアが相手にうまく伝わらず、提案が中々採用されませんでしたが、実現に向けて粘り強く話し合いを続けてきました。ももちゃりのラッピングが決まった時はとてもうれしかったです」と話します。
福島さんは「最初は人と話すことが苦手でしたがプレゼンや企業・行政の方と話す中で積極的に話し行動することの大切さを学び自分の変化を感じます」と話します。
左からももちゃり乗ってかれ~や!チームの中村美月さん、福島夢叶さん
調査のためになまずを釣りあげた |
なまずを稚魚から成魚まで育成し定食を出すことを通じて海の豊かさを守ることを目指すのは「なまず定食」チームの本郷俊也さんたちです。
身近な水産資源としてウナギに注目し株式会社SEITSUファームにフィールドワークをしたことがきっかけでした。
ウナギの減少と絶滅の恐れがあることを知り、代用品として活用が期待されるなまずに関心を持ちました。砂川や他支流で4月から7月は351匹、8月から11月は18匹を釣って調査しました。水量や水門の開閉など季節性の影響もあり養殖をできないかと考え養殖装置を製作中です。
ウナギと比較してもなまずの栄養価が高いこともわかりました。塩もみで滑りを取るには手作業で1時間掛かります。かば焼きや照り焼き、味噌漬けなどを試作し、試食会をしたところ天婦羅が人気でした。
今後は養殖装置を完成させて調理方法の工夫や岡山の特産品の桃やオリーブなどを活用した餌づくりなども進めます。
本郷さんは「なまずを知らない人や第三者の方に美味しいと言われると嬉しいです。授業を通じて根拠をもって意見を出し積極的に話すことができるようになりました」と話します。
なまずの天婦羅定食おいしいと好評でした | なまず定食チームの本郷俊也さん |
キャリアコンシェルジュの絹田昌代先生は、「卒業生に探究の転機を聞いたところ、学校内での学習・指導ではなく、学校の外で出会った人たちとの言葉や行動を挙げました。挫折や失敗をしながらも学外の人達との出会いの中で成長をする生徒たちが好きなことを通じてイノベーションにチャレンジできることを大切にしています」と話します。
テーマを持って取り組む中で違うと感じたらテーマを変更できる「リスタート」という制度があるんだって!好きなことや興味があることに夢中になれるってステキだね!
なお、「YOUTH CHALLENGE」では、「取材にきてほしい!!」という若者の取組を募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、活動の内容を添えてご連絡ください!