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当事者・家族・専門家で取り組む 【NPO法人おかやまUFE】

更新日:2018年03月22日

のっぷ北区東古松に、病気や障がいがある人たちとその家族が、安心して自分らしく暮らせる地域づくりに取り組むNPO法人があるんだって! NPO法人おかやまUFE(以下、おかやまUFE)といって、弁護士や宅地建物取引士、社会福祉士など、さまざまな専門家と当事者、その家族たちが2015年に設立した法人だよ。 
医療、福祉、住まい、仕事など、病気や障がいがある人とその家族が地域でともに暮らし続けるために、みんなで一緒に考えたり、偏見をなくすための啓発などを行っているんだ。 設立時の思い、活動についてお話を聞いてきたよ!

UFEの由来

のっぷ: 
初めまして、「つながる協働ひろば」ののっぷです。UFEと書いてウーフェ?不思議な名前ですが、どういう意味ですか?

阪井さん: 
UFEというのはイタリア語で、Uは当事者(=ウテンティ)、Fは家族(=ファミィリアーリ)、Eは専門家(=エクスパーティ)。この3つが絡み合いながら共存できる環境を、先進都市のイタリア・トレントのように日本にも作れたらいいな、というのがUFEの由来です。
精神障がい者のサポートをしていて思うのは、本人も親も子も、家族もみんな当事者なんですよね。親子や家族だけで頑張っている。親と子はキャベツの葉っぱが絡まりあうように、お互いが自立できずにいて、無理やり離そうとするとバリバリと音を立てて破れてしまう。

阪井さん
おかやまUFE設立発起人の一人 阪井さん


キャベツの葉っぱを温かいお湯の中に入れてあげると、葉っぱは破れずにゆっくりはがれていきます。そんなゆるやかな分離ができるように誰かがお湯の役割になって、親子それぞれがちゃんと自分らしく自立して生きられるようにしたい。それが最初の願いで、それに共感したメンバーの皆さんに集まっていただきました。


トレントでの学びから、連続講演会へ

のっぷ: 
なるほど、UFEはイタリア語なんですね。皆さん、実際にイタリアに勉強に行かれたそうで?

永松さん宅地建物取引士 永松さん
永松さん: 
おかやまUFEのメンバーと、興味を持った行政職員、医師、研究員、銀行員、編集社職員、弁護士など、多職種の人たちと一緒にしようと、東京からの参加者も含めて12人くらいでトレントへ勉強に行きました。ファーレアッシエーメ(みんなで一緒にやろう)という理念のもと、当事者とその家族が専門家と対等な立場で重要な役割を果たしていることに、とても感銘を受けましたね。

 

水谷さん
1978年にイタリアで「バザーリア法」という法律ができたんです。精神病院を廃止し、精神保健サービスは地域で実施するこの法律は画期的というか、非常に衝撃的でした。そこでバザーリア法制定後のイタリアで、当事者家族がどう暮らしているのかを見に行きました。それがご縁で、5人のイタリアの精神科医、当事者、家族をお招きして全国5か所で連続講演会を行い、さらに講演会での学びが大きなきっかけとなり、「よるカフェ『うてんて』」を作ることにしたんです。

水谷さん法人の代表で弁護士 水谷さん

 

よるカフェ「うてんて」

うてんて外観大きな看板が目を引く よるカフェ「うてんて」
のっぷ
「うてんて」の大きな看板、気になってました。よるカフェ「うてんて」ってなんですか?


阪井さん

当事者が不安になりやすい土日の夜、昔の町屋のように気軽に集まれる場所が「よるカフェ『うてんて』」。みんなが『寄る』という意味と『夜』をかけて。


のっぷ: 
週末は病院もお休みだから不安になるんですか?

阪井さん: 
そう。子どもも、土日になったらよく熱を出すでしょ。
それと同じで、週末に体調が悪くなる当事者が多いんです。助けを求めたいけど、医療機関と繋がれなくて、一人モヤモヤしたり、パニックをおこしそうになったりする。そんな時にここに来て人と話すことで、クールダウンしてから家に帰ることができるんです。

「うてんて」のマスター

のっぷ: 
エプロン姿のお二人はうてんてのマスターですか?

永田さん: 
うてんてのマスターを二人でしています。お客さんにくつろいでもらえるように、オール100円で飲み物を提供しています。自分たちも当事者なんです。前は幻聴幻覚が激しかったけど、ここでお客様と話すと気がまぎれて、薬も減ってきました。

マスターさん(匿名です): 
引っ込み思案なところが少しは改善できたかなと思います。


マスター作のメニュー表マスターが手書きで作ったメニュー


永田さん: 
ただ、前よりお客様が減ったことが気がかり。

水谷さん: 
まだまだ認知されてないと思う。「うてんて」をもっと多くの人に知ってもらうことが課題ですね。

阪井さん: 
うてんてのお客さんが少ないことは残念なことばかりではないんですよ。「うてんて」があることが当事者にとって、こころの安心感になっているんです。苦しくなったら「うてんて」に行けばいいと思えること、ここがあるから大丈夫と思えることで、不安になったり、パニックになったりしなくなるそうですよ。 

みんな当事者

のっぷ: 
おかやまUFEは本当に当事者・家族・専門家で運営していることがよくわかりました。

阪井さん: 
当事者でありながら支援者であることで、相手の痛みも理解できる、お互いが対等な関係の支援者になれるんです。例えば、「幻覚が見えた」と言っても当事者以外は見えないのだから、見えた人同士で話をしないと相手の気持ちを理解することは難しいでしょ。これは別に精神の分野だけのことじゃないと思います。

当事者と言っても色んな当事者がありますよね。交通事故の当事者や、家の中で喧嘩した二人も当事者です。当事者というのは特別なことではなくて、世界中みんな何かの当事者なんですよ。だからこそ、何かにぶつかったとき、みんなで支え合えたらいい。私たちが「うてんて」という言葉を使うのは、そういうことが大事だと思っているからです。そういうことをみんなで理解しあいながら、暮らしていけたらいいんじゃないかと思うんです。

 集合写真おかやまUFEの皆さんと

 

みんな何かの当事者。
だからこそ、みんなで助け合おう。
UFEという言葉に込められた願いがよくわかったよ。

 

のっぷ今回おじゃました「うてんて」は、営業時間外に、町内の会合や子育てのグループに場所を提供したりもされているとのこと。
地域の中の「すてきな場所」になりつつあるんだって。
身近にこんなNPO法人があったんだね。

 

 

よるカフェ「うてんて」

住所

岡山市北区東古松2-2-9

営業

土日祝日 17時00分から21時00分

 

おかやまUFEのみなさん、ありがとうございました。
次はどちらの法人におじゃましようかなぁ。

 

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