おもちゃの選び方

公開開始日:2022年08月01日

「子どもが喜んで遊ぶおもちゃを選びたいけど、何を選べばいいんだろう?」「やっぱりキャラクターのおもちゃより知育玩具を与えるべき?」など、さまざまなおもちゃを前に、迷ったり戸惑ったりする方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、世界中の良質なおもちゃを扱う『アースエイトトイズ(earth 8ight toys)』の赤木由香さんにお話を聞きました。

 

おもちゃ選びのポイントは?

子どもにとっての遊びは生きることそのものといえるくらい、重要な役割を担っています。子どもは遊びの中での経験を通して多くのことを学び、毎日の食事で身体が育つように、毎日の遊びで心を育んでいくのです。だからこそ、遊びの中心となるおもちゃも、食事と同じように栄養(効能)やバランスを考えて丁寧に選んでほしいと思っています。

また、適切な時期に適切な遊びをすることで、健全な心が育まれます。たとえば、発達という面では、2歳くらいになったら秩序感が生まれて、3歳くらいでは想像ができるようになり、4歳になると社会性が身につき始めるといった具合に年齢ごとの特性がありますし、それぞれに必要な遊びも異なります。ただ発達には個人差がありますので、一人ひとりの発達状態にあったおもちゃを選ぶよう心がけましょう。

 

「よいおもちゃ」ってどんなおもちゃ?

私は、合理的ではないシンプルなものが「よいおもちゃ」だと考えています。たとえば、玉も落とせて音も出るおもちゃは合理的で、玉しか落とせない、音しか出ないおもちゃは非合理的かもしれません。でも、子どもはひとつの遊びに集中することでぐっと育っていきます。
「あんな遊びもこんな遊びもできるおもちゃを」という買い手に媚びることなく、本当に大切な部分にフォーカスしたシンプルなおもちゃを選んでほしいと思っています。

また、子どもがウサギを想像しようとした時にかわいらしいウサギの絵を見るとその絵に引っ張られるように、いろいろな装飾が付いていることで、子どもが自分で感じて想像しようとする力を妨げる場合が多々あります。一方、シンプルなおもちゃは、子どもが本来持っている想像力を健やかに伸ばしてくれます。
そういう子どもの伸びしろを邪魔しない優しさ、我が子を見守るような作り手の愛情が感じられるおもちゃが「よいおもちゃ」だと考えています。

キャラクターもののおもちゃを与えていいのだろうかと悩んでいらっしゃる方も少なくないようですが、まったくだめだとは思いません。食べ物でたとえるなら「よいおもちゃ」は栄養バランスのよい食事で、キャラクターものは嗜好品のおやつ。時にはおやつが必要なように、少しはキャラクターもののおもちゃがあってもいいのではないでしょうか。バランスをとって与えれば、問題ないと思います。

 

年齢ごとのおすすめのおもちゃを教えてください!

その子どもの発達にあったおもちゃを選ばないと、まったく遊んでくれないということにもなりかねません。まず、子どもの発達をよく見つめてくださいね。

0歳児

目や耳が発達していく時期です。生まれて初めて出会うおもちゃは、本物の優しい音が出るものや美しい形状のものを選んでほしいですね。
また、人間の手が丸いものを握る形をしていることから、赤ちゃんは最初に丸いものに興味を示すといわれています。手を伸ばしてものをつかめるようになる3か月から6か月くらいは、手にしたものを口に入れる時期でもあるので、握りやすくて飲み込めない大きさ、口に入れても安全なものを選ぶようにしましょう。

0歳児

スウェーデン・アウリス社の「アウリスグロッケン ペンタトニック」

スウェーデンの楽器メーカーが作った鉄琴。5つの音階で構成されているので、赤ちゃんがでたらめに叩いても、美しい音色が響きます。

1歳児

つまんだり、引っ張ったり、ものを何かに入れたりと、指先を使った動作が増えてくる時期で、ティッシュペーパーを箱から引っ張り出すのもこの頃です。穴に入れたり、重ねたりする中で手の機能を育てるとともに、順番に収める・積み重ねるといった欲求も満たしてくれるようなおもちゃがおすすめです。

1歳児

ドイツ・ニック社の「スタックボックス」と「イン&オン」

カラフルでサイズの異なる5つの木製ボックスと、大きさや色の異なるペグ(棒)を板の穴に差したり重ねたりして遊ぶおもちゃです。

2歳児

大人の真似をしたがり、秩序感も生まれてくる時期です。赤は赤、青は青と種類分けしたり、同じ形に揃えたがったりするので、そういう秩序感をしっかり満たしてあげることを意識しておもちゃを選ぶとよいと思います。

2歳児

ドイツ・グリムス社の「カラフルフレンズ」

自然木で作った、7色のカップと人形、トレーがセットになっているので、おままごとやごっこ遊びなどもでき、色分けすることで秩序感も満たしてくれます。

3歳児

ルールを守るといった社会性が身につき始めるので、ボードゲームもできるようになります。一方で誰かに負けるということを受け入れられない時期なので、みんなで協力してミッションを完了するような勝ち負けのつかないゲームがおすすめです。

3歳児

ドイツ・ハバ社の「初めてのゲーム 果樹園」

カラスがやってくる前に、みんなで協力して果樹園の果物を集めるゲーム。遊びながら、協力することや、順番を守るといったルールも学べます。

4歳児

自我が芽生えて、好きな遊びが明確になってくる時期です。自分でできることがどんどん増え、難しいことに挑戦したいという欲求も出てくるので、「できた」という満足感が満たされるようなおもちゃを選んであげてください。

4歳児

ドイツ・デュシマ社の「小さな大工さん」

木製のハンマーと釘を使って、コルク板に色付きの板を打ち付けるおもちゃです。危ないといわれてきたものに触る、左右の手で異なる動作を行うなど、難しいことへの挑戦や完成した時の達成感が子どもを夢中にさせます。

5歳児

昨日の続きができるようになり、想像・創造力や手先の器用さが高まる時期なので、それらを養えるおもちゃがおすすめです。積み木は単純そうに見えますが、子どもの想像力次第で遊び方は無限に広がります。

5歳児

ポーランド・ジャストブロック社の「ジャストブロック」

シンプルな四角い積み木と板のセット。積み木の間に板を入れることで積み上げやすくなるので、積み木が苦手な子どもも積み木遊びの楽しさを体感できます。

 

 

お話を聞いたのは…『アースエイトトイズ(earth 8ight toys)』の赤木由香さん

『アースエイトトイズ』の系列保育園を見学した時に、大好きなヨーロッパのおもちゃがたくさん揃っていることに驚きました。その際、案内してくれた理事長とおもちゃについていろいろとお話したのがきっかけで、おもちゃのレンタルサービスをお手伝いすることに。

現在は、接客担当の鷹取紗矢さんと一緒に、おもちゃのレンタルサービスのほか、世界中から集めたおもちゃで自由に遊べるプレイルーム(予約制)の運営やおもちゃの販売を行っています。健全な心を育めるおもちゃとの出会いを提供するとともに、おもちゃを通して幸せな子育てをサポートしていきたいと考えています。

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