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#34 “ゆとり”がポイント

公開開始日:2013年09月24日

 

きかせてぽっけ

このコーナーでは、子育てに関するいろいろなアドバイスや経験談をご紹介しています。
専門家や子育ての先輩たちの声をきいて、明るく、楽しく、子育てしましょう。
みんながあなたを応援していますよ!

ノートルダム清心女子大学児童臨床研究所 臨床心理士 今里有紀子

ミラリングで心の交流を

街中で片手に赤ちゃんを、腕には大荷物を抱え、バギーを押すお母さんの姿を見て感嘆することがあります。
母ってすごい!!その普段何気なくされている『お母さんのすごさ』について少しご紹介したいと思います。
 
よく泣いている赤ちゃんにお母さんが対応するシーンを目にしますよね。
あれって無意識に行われているようで、かなり『すごい』作業をしているんです。赤ちゃんをあやすママのイラスト
 
赤ちゃんは自分の心の状態がどのようなものか理解できず、生理的に反応したり、泣いたり、手足をばたつかせたりしながら周りを見ています。
お母さんは赤ちゃんの心の状態(なぜ泣いているか)を推測しながら、表情や行動、言葉を使って赤ちゃんの心を表現してあげているのです。
つまりミラリング=子どもの精神状態を映し出す応答を反射的にしているんです。
 
赤ちゃんはそのお母さんの映し出したものを自分の中に取り込むことで、自分の心の状態を理解することになるわけです。お母さんの反応が、赤ちゃんの心の内側の重要な部分をつくることに、一役買っているということですね。
 
ここでポイントは、お母さんは完全ではなく、ほどよく反応するということです。ほどよい感受性で、ワンテンポずらすくらいの反応が、赤ちゃんの注意が向き、相互交流がすすむようです。
そのためには、お母さんが心身ともに落ち着き、ゆとりを持って対応できることがとても大切です。

 

ホっとサロンでゆとりを感じて

そうはいっても、本当に育児って心身ともにかなりの重労働ですよね。
そんなお母さんが息抜きや気持ちを癒す場として、私たちの大学でも地域の親子を集めて子育てサロン「のびのびseishin」を開設しています。お母さんは日ごろ育児で、その緊張感から心身ともに疲れてしまうこともあります。そんな時にお子さんが安全にのびのびと遊ぶことができ、お母さんが少しの間でもお子さんと離れホっと一息つける場を提供したいと考えました。  
 
気軽に臨床心理士と一緒に子育てについておしゃべりをしたり、心をゆるせるママ友を作ったりしながら、心身にゆとりを取り戻すきっかけづくりになればうれしいですね。
お母さんがまた楽しく育児に戻られる一助になればと思います。
 

 

今里 有紀子(いまりゆきこ)

臨床心理士として、心療内科・精神科のカウンセラー、岡山県内小・中・高校のスクールカ今里さんウンセラーとして勤務。
平成19年から21年  玉野総合医療専門学校非常勤講師就任。
平成21年から ノートルダム清心女子大学児童臨床研究所助手に就任。臨床心理士として、地域の精神衛生の向上に従事。現在、母子の愛着について研究中。

主な著書:『生きる力を育てる臨床心理学』

ぽけっと ノートルダム清心女子大学児童臨床研究所「子育てサロンのびのびseishin」は、子育て応援活動団体・グループでも紹介しています。

 

 

 

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