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#15 子どもの冬の風邪について

公開開始日:2012年12月10日

 

きかせてぽっけ

このコーナーでは、子育てに関するいろいろなアドバイスや経験談をご紹介しています。
専門家や子育ての先輩たちの声をきいて、明るく、楽しく、子育てしましょう。
みんながあなたを応援していますよ!

岡山市保健所健康づくり課 市場 尚文

咳は身体を守る自然な反応

冬は、気温が下がり、空気が乾燥するうえ、室内外の温度差も大きいため、風邪をひきやすい時期です。
鼻水、咳、くしゃみなどの症状が出ると「風邪を引いた」と言いますが、このような症状が冬の間ずっと続く子どももいます。

咳が出ると心配する人もいますが、鼻汁がのどに入り込むと、鼻汁、痰(たん)がたまるので、咳をして出そうとするのは身体を守る自然な反応です。
風邪の症状があっても、発熱もなく水分・睡眠がとれて元気であれば、治療は不要ですので、家庭で様子を見ましょう。
 

あわてないで様子を見ることも大切

発熱を伴う風邪の原因の多くは、ウイルスです。マスクをして寝ている女の子を見守るお母さんのイラスト
子どもにとっては、はじめて経験するウイルスになりますので、必ず感染します。

発熱の間はしんどいですが、一部を除いてウイルスの治療薬はありません。
発熱以外の症状があまりなかったり、症状がみられても気分が軽く、水分もしっかりとれていれば、家庭で子どもを見守ることも大切なのです。

子どもは発熱・病気の経験を繰り返しながら、ウイルスの記憶を身体に残して免疫力を蓄積し、これが生命力になって行くのですから。

 
 

 

インフルエンザには注意しよう!

しかし、インフルエンザとなると、感染力・症状が強く、肺炎、脳炎・脳症などの合併症を伴うこともあります。
現在は治療薬がありますので、少なくとも発症後48時間以内には治療を受けるようにしましょう。
検査で確実に診断できますが、発症後12時間以内では陰性に出ることがあるので、発熱以外の症状が軽ければ、あわてて受診しないことも必要です。

同じように感染しても症状に差があるのは、免疫力の差によります。
普段から、食事・睡眠・運動などに配慮して健康づくりをし、免疫力を高めておくことが何よりも大切です。

また、感染経路は、咳、くしゃみに伴う飛沫(ひまつ)感染ですので、手洗い、うがい、マスクなどで感染を防ぎ、人混みを避けることも有効です。
しっかり予防して、みんながこの時期を元気に乗り切ることができるとよいですね。
 
 

 

市場 尚文(いちば なおふみ)

市場尚文さんの写真1946年     岡山市にて出生
1972年     岡山大学医学部卒業
                   小児科医師
1990年から 岡山市立市民病院小児科部長
1997年から 岡山市保健所医療専門監
2012年から 岡山市保健所嘱託医師

 

 

 

 

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