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「岡山子どもESDフォーラム2018」を開催しました!

公開開始日:2018年12月27日

岡山市の子どもたちが取り組むESD活動について地域の方に知っていただくとともに、ESD活動をより一層広める機会として、2018年10月26日(金曜)に「岡山子どもESDフォーラム2018」を開催しました。
今回は岡山市立小串小学校、岡山市立御南中学校、岡山市立京山中学校、岡山市立岡山後楽館高等学校の4校によるESD研究・実践発表のほか、ユネスコESDパスポート実践校によるポスター発表、児童・生徒によるグループディスカッションが行われました。

また、「ESDフォーラム/ESDアワード2018」グローバル賞受賞団体より、ファティン・アリア・ファンさん(マレーシア)、ニロジ・シュレスタさん(ネパール)をゲストに迎え、4校の発表に対するコメントをいただきました。

 

発表

岡山市立小串小学校

 テーマ: 「見つめ直そうわたしたちの小串 ~ふるさと小串の海を守るために自分たちにできること~」

小串小学校

小串小学校は児島湾に面した自然豊かな環境にあります。小串の海はだんだんきれいになってきていますが、ゴミやヘドロの堆積、海苔の色落ちが出ているなどの問題があります。学校では「クリーンアップ児島湾・光南台」という清掃活動や、海に生息する海藻「アマモ」の再生活動、昔ながらの製法で海苔をつくる「のりすき体験」など、地元小串の海を守る活動を地域一丸となって続けています。

毎年夏に行う「クリーンアップ児島湾・光南台」では、船で海上に出て、海に浮かぶゴミを回収しています。アマモの再生活動では地元の方とアマモの種植え・植え付けを行いました。アマモを育てるだけではなく、塩分濃度に対する出芽率や生育率の違いなども調べています。発芽率が最も良いのは1%ということや、塩分濃度が低いとカビが発生しやすいといった結果が分かり、今は海水と同じ条件の3.5%で育てています。
アマモは酸素を供給し、稚魚の住み家となる海藻です。アマモの数を増やすことで魚が増え、生物が住みやすい豊かな海につながります。この小さな活動が未来への第一歩になると信じて、これからも小串の海を守っていきたいと思います。

ファティン・アリア・ファンさん(マレーシア)からのコメント

とても細かく科学的な視点で調査していて、非常に素晴らしい活動だと感心しました。私が住んでいるマレーシアでも海に関する問題がありますので、共同研究ができるとうれしいです。

岡山市立御南中学校

 テーマ: 「ボランティアの体験発表」

御南中学校

御南中学校ではボランティア活動が盛んです。
「用水路の清掃作業」は、地域の方と一緒に用水路に浮いた藻を取り除くボランティアです。農園の整備や野菜の収穫、有機栽培のお手伝いをする「野良仕事」は、体を動かすのが好きな人や、農業に興味がある人にはぴったりの活動です。有機栽培は難しいですが、その分収穫できた時の喜びはとても大きいです。また、科学を楽しく学べる「夏休みフリー塾・科学で遊ぼう」では、段ボールを使ったホバークラフトの作り方を小学生に教えてあげました。
さまざまなボランティアを通して、地域の人から「ありがとう」と感謝されることが何よりうれしいです。今後も困っている人の手助けや自然保護、地域の方との交流を大切にしたボランティアに取り組みたいです。

ニロジ・シュレスタさん(ネパール)からのコメント

「夏休みフリー塾」で、小学生に作り方を教えてあげることはとても素晴らしいです。ボランティア活動は人のためにすることですが、自分にとっても勉強になります。良い活動報告を聞くことができて感動しました。

岡山市立京山中学校

 テーマ: 「COLOR IN OKAYAMA ~冒険しよう!色の世界」

京山中学校

京山中学校では、個人でテーマを決めて、調べ学習に取り組んでいます。そのなかの、色がもたらす効果に関する発表です。色は人の心を動かし影響を与えます。例えば、青は集中力を高めたり誠実さを表現したりするのに適し、赤は食欲や購買意欲を高めます。身近に使っているアイテムの色を変えるだけでも心理的効果があるそうです。
色の効果が世界の街や地元・岡山の景観に利用されている例も調べました。岡山については実際に街に出て、周辺の道路やフェンスに何色が使われているのかを調査しました。岡山城周辺は建物を目立たせるために落ち着いた色が多いのに対し、岡山駅前は事故を防ぐため、道路の色を明るくしているところがありました。
色の効果を様々な場面に合わせて使うことで、より良い環境で生活ができると思います。ぜひみなさんにも色について知ってほしいです。

ファティン・アリア・ファンさん(マレーシア)からのコメント

色の意味や世界中の色の使われ方を深く調べて、自分の住む街の色や身近な生活の色にまで視点を広げているのが素晴らしいです。ぜひ今後も色の研究を続けてください。

岡山市立岡山後楽館高等学校

 テーマ:「まちなかのふるさと教育」

後楽館高校

岡山後楽館高等学校では、アメリカのシルバークリーク高校、韓国の柳韓(ユハン)工業高校と姉妹提携を結び、さまざまな交流活動を行っています。8月には4日間の韓国研修、8日間のアメリカ研修を行い、姉妹校の生徒との交流を通じて現地の文化を体験することができました。
留学生の受け入れも行っており、今年も姉妹校2校の生徒が来校しました。柳韓(ユハン)工業高校が来校した際の交流会では、ダンスや歌、クイズなどを楽しんだ後、みんなで岡山市内を散策しました。
また、韓国の民族衣装であるチマチョゴリを着て牛窓の街を一緒に歩き、「朝鮮通信使」の行列を再現しました。
海外研修や留学生の受け入れを通して、自分自身も視野が広がり成長できた一方、言葉の壁やコミュニケーションの難しさも痛感しました。岡山の魅力をもっと伝えられるように語学を勉強するのはもちろん、交流会で使える岡山市内の観光案内マップも作成しようと思っています。
自分達の海外経験が周りの人達に海外文化を伝える機会になり、留学生を受け入れる活動や国際交流への取り組みが、ボランティア精神にもつながると感じています。

ニロジ・シュレスタさん(ネパール)からのコメント

面白い発表で、楽しさが十分伝わりました。いろんな国に行って自分の目で見て経験することはとても良い事です。こうした経験をESDにどう生かせばよいかを考え、今後も活動を続けてください。

 

ユネスコESDパスポート実践校によるポスター発表

岡山市立千種小学校は、希少な淡水魚「アユモドキ」を守る活動について、岡山市立富山中学校は地域交流を深めるボランティア活動について、岡山県立瀬戸南高等学校は家庭科で学んだことを生かす家庭クラブの活動について、それぞれ発表を行いました。

岡山市立千種小学校

千種小学校

岡山市立富山中学校

富山中学校

岡山県立瀬戸南高校

瀬戸南高校

各校の発表者はESD活動の内容を写真や図で分かりやすくまとめ、自分たちの言葉で堂々と発表していました。参加者は興味深く聞きながら「この活動を始めたきっかけは?」などの質問を投げかけていました。

 

参加児童生徒によるグループディスカッション

今回参加した7校混合で6人ほどのグループに分かれ、テーマに基づくディスカッションを行いました。一つ目のテーマは「大人になった時に無くなっていると思うモノ」。絶滅危惧種の生物やガソリン、現金など思いつくものを紙に書き出し、「無くなったら困るモノ、無くなってもしょうがないモノ」に分けて発表しました。
その中から無くなったら困るものを一つ選び、「それを無くさないためにどうするか」という二つ目のテーマについてアイデアを出し合いました。最後はグループの意見をパネルにまとめて発表。学校や年齢の垣根を超えて話し合い、テーブルごとに笑い声の弾む楽しい時間になりました。

ディスカッション
ディスカッションの様子
ディスカッション後の発表
グループごとに発表

 

参加者の感想

発表者の感想

たくさんの人を前にして発表するのはとても緊張しましたが、自分達の活動を伝えることができて良い経験になりました。いただいたご質問やご意見をしっかり受け止め、よりESDの目的や実践につながるような活動を続けていきたいです。

来場者の感想

発表に対していろんな質問や意見が出ましたが、生徒の皆さんが自分の言葉できちんと受け答えをしていたのが印象的でした。一つひとつの受け答えの中に、自発的にESD活動に取り組む様子がうかがえます。自分自身の学生時代に比べてボランティアや環境への意識が高いと感じました。

 

ESDマン

子どもたちの取り組みには、大人も学ぶことがたくさん。 今後もESD活動を盛り上げていきたいな!