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「ESD岡山アワード2017 岡山地域賞受賞事業」ダフェプロジェクトの活動紹介

公開開始日:2017年12月19日

「ダフェプロジェクト(DANFE PROJECT)」とは?

多文化共生・国際理解・女性の地位向上など様々な分野において、日本とネパールの架け橋となることを目標に活動しているダフェプロジェクト。
「TERAKOYA学習塾」「縁筆プロジェクト」「TERAKOYA縫製訓練教室」からなる「TERAKOYA Project (岡山とネパールを繋ぐ環境問題啓発・学習支援・女性の収入向上のためのプロジェクト)」で、「ESD岡山アワード2017 岡山地域賞」を受賞しました。

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プレゼンテーション
プレゼンテーションの様子
授賞式
授賞式の様子

 

ESDマン

ダフェプロジェクトの江見さんに、
お話をうかがいました!

 

― はじめに、ネパールとはどんな国ですか?

「南アジアにある世界有数の貧困国」というのが一般的な説明ですが、実際に現地を訪れて感じるのは、「“ネパール”と一括りに語ることはできないな」ということです。ネパールでは、異なる言葉や文化を持った民族が共に暮らしています。まさに「多文化共生」を体現している社会なんです。そのおおらかな雰囲気が、私は気に入っています。

 

― ネパールに関心を持ったきっかけを教えてください。

ネパール在住の歌手・スンダリミカさんと出会ったことですね。2009年、「おかやま国際音楽祭」出演のため来岡された際、音楽祭スタッフとしてお会いしたご縁で、ミカさんのネパール支援活動をサポートするようになりました。

転機となったのは、2015年のネパール地震です。たくさんの寄附が集まりましたが、ネパール政府からの支援が国民に行き渡るまでには、どうしても時間がかかります。また、復興支援においても、タイミングによって、必要な支援は違ってきます。私たちは、そのとき本当に必要かつネパールの自立につながるような支援をしようと、さまざまな活動をはじめました。「TERAKOYA学習塾」の支援も、そのひとつです。

 

― 「TERAKOYA学習塾」は、どのような事業なんですか?

 「TERAKOYA学習塾」は、地震から3か月後の2015年7月、古い倒壊家屋を活用してスンダリジャルという地域に作った学習補助教室です。貧困家庭の子どもたちや、他の地域から避難してきたため言葉が分からない子どもたちは、満足に教育を受けることができない状況でした。多様な民族が暮らすネパールでは、土地が変わると言葉が変わることも珍しくないのです。その状況を改善し、未来のリーダーを育てていくため、学習塾を支援することにしました。

TERAKOYA学習塾
TERAKOYA学習塾
TERAKOYA学習塾

 
この学習塾を継続させるための仕組みを作るため、「縁筆プロジェクト」・「TERAKOYA縫製訓練教室」にも取り組み始めました。

 

― 「縁筆プロジェクト」「TERAKOYA縫製訓練教室」について教えてください。


縁筆プロジェクト資料


「縁筆プロジェクト」は、ネパールの女性たちが作る再生新聞紙鉛筆の販売や、鉛筆作りワークショップを通じて、学習塾の支援資金調達を目指す取組です。縁筆により、ネパールや学習塾に関心を持ってもらうきっかけが増えました。また、100円以上の募金をしてくれた方に縁筆をプレゼントするということで、ただ寄附をお願いするだけではない、持続可能な募金の形をつくることができたのではないかと思います。古新聞を使ったエコな文具として、環境学習の観点からも注目されています。

縁筆
縁筆

鉛筆の芯に新聞紙をしっかり巻いて、長さを整えれば完成。ワークショップでは、子どもたちも楽しく縁筆作りにチャレンジしています。

縁筆ワークショップ
縁筆ワークショップ
縁筆ワークショップ

 

「TERAKOYA縫製訓練教室」は、学習塾内に縫製訓練教室を併設することで、女性たちの経済的自立を促すものです。全課程終了後には、学校制服の縫製等の仕事を現地NGOが紹介し、工賃の一部をTERAKOYA学習塾の運営費に充てる予定です。

 

― 今後の展望を教えてください。

「TERAKOYA学習塾」は、2017年7月に大きな転機を迎えました。生徒一人につき毎月100ネパール・ルピー(約110円)の月謝を徴収することにしたのです。少額でも月謝を支払うことで生徒たちも勉強に本気になります。また、月謝や縫製の工賃など収入の見通しが立ったことを受け、2018年3月で運営費の支援を終了し、学習塾の生徒が進学するための奨学金を創設することで、より発展的な学びを得るためのサポートを行っていく計画です。

「持続可能」という観点から考えると、支援を経済活動と上手く結びつけることが不可欠だと思います。そうでなければ、支援先の将来的な自立につなげることができませんし、「無料」が当たり前では、支援する側も続けていくことができなくなると思うんです。双方にとって継続性のある支援の方法を、今後も模索していきたいです。

世界にはさまざまな国がありますが、地球はひとつです。国は違っても、人々の豊かな未来をつくることは、地球の豊かな未来をつくることにつながります。
私たちの活動が、世界に目を向けていただくきっかけになればうれしいです。

国や文化の違いを超えて、
持続可能な地球にしていきたいね。

ESDマンといぬ


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