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#57「おかやま大野ダルマガエル保全プロジェクト」

公開開始日:2017年03月22日

背景

大野学区はJR岡山駅から西へ約3.5㎞、笹ヶ瀬川流域にあります。中心街のすぐ近くでありながら、昭和40年くらいからあまり変わらない田園風景が残されている地域です。
この学区の田んぼには、ナゴヤダルマガエル(以下、ダルマガエル)という絶滅危惧種のカエルが生息しています。 しかし平成17年以降、ダルマガエルの生息地で大型店舗の開発が相次ぎました。岡山市の指導のもと、私たちは平成18年に出店企業、学識者、地元町内会等と連携し、当プロジェクトを起ち上げ、保全活動を開始しました。地元の理解を得つつ、一般市民の協力を募り保全の環を広げるのが、このプロジェクトのねらいでした。

プロジェクトの保全活動

プロジェクトでは、開発される田んぼに生息するダルマガエルの引っ越し作業、引っ越し先(保全水田)の確保、保全水田の雑草管理、生息状況の調査などを行っています。これまでに引っ越しさせたダルマガエルの延べ個体数は、何と約3,900匹!保全水田を転々とし、数を増やしたり減らしたりしながら、まだ何とか生息しています。

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ダルマガエルの引っ越し作業

 

ダルたんでのイベント

現在の保全水田は、「ダルたん」(ダルマガエル保全田んぼの略)の愛称で親しまれています。
毎年、地元住民やプロジェクトメンバーの手による田植え、稲刈り、収穫祭のイベントをダルたんで開催しています。毎回50名から100名ほどの人が集まって、田んぼで楽しく保全活動をしています。

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子どもから大人まで多くの方が参加しています

 

大野ダルマの大合唱

田んぼが減る背景には、稲作では十分な収入が得られないために、農家の方が稲作を続ける意欲が低下しているという問題もあります。そこで、付加価値を付けるために生き物ブランド米「大野ダルマの大合唱」を作りました。ダルマガエルが棲む田んぼで、化学肥料を使わず、最小限の農薬使用で育てた特別栽培米です(生産者:藤沢農産)。ダルマガエルの鳴き声が響く豊かな田んぼを将来に残したいという願いが込められています。

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とても可愛いイラストです

 

今後に向けて~地元の方と協働で~

最近では、地元の大野小学校の3年生の総合学習授業でダルマガエルが学習対象になったり、給食で年1回「大野ダルマの大合唱」を食べていただくなど、地域の皆さんとのつながりが強くなっているのを感じます。これからも啓発活動を続け、ダルマガエルの生きる田んぼが残されるよう、みんなで協力していきたいと思います。

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おかやま大野ダルマガエル保全プロジェクト 貸谷 康宏さん

6ダルマガエルはトノサマガエルによく似ていますが、ちょっとずんぐりしていて愛嬌があって、色合いや模様が美しいカエルです。 ダルたんに遊びに来て、ダルマガエルに会ってみませんか? まずはブログをのぞいて見て下さい!

 

 

【ブログ】
http://blogs.yahoo.co.jp/darumagal5

【以前の記事】
http://www.okayama-tbox.jp/esd/pages/3575?parent_folder=22

 

 

 

次の執筆者さんからのメッセージ!

旭東中学校 竹島 潤 先生

 
竹島先生

10年以上もの活動を通して,約3,900匹のダルマガエルのいのち(生活)を救ってこられたこと,すばらしいと思います。本プロジェクトでは,市(行政),企業,地域の方々,学識者,さらには学校がうまく連携協働されているのですね。絶滅危惧種の生物を救うことはもちろん,さまざまな人々が関わりあうイベントや子どもたちの学ぶ機会,さらには“生き物ブランド米”などを創出し,まさに地域づくりを推進されていると拝察いたしました。今度,ぜひ水田でダルマガエルに触れ合ってみたいと思いました。

 

 

 

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