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第8回ESDカフェ(2016年度)

公開開始日:2017年01月25日

テーマ

カンボジアのスタディツアーから考えた『医療の限界と可能性』

開催日時

2016年12月22日(木曜)18時から19時30分

開催場所

環境学習センター「アスエコ」(岡山市北区下石井2-2-10)

講師

国際医療勉強会ILOHA部長 神浦真光さん
国際医療勉強会ILOHA夏プロリーダー 横山希生人さん

 

第8回ESDカフェ「カンボジアのスタディツアーから考えた『医療の限界と可能性』」

平成28年12月22日(木曜日)に、本年度第8回目のESDカフェを開催しました。
今回のESDカフェは、国際医療勉強会ILOHA部長で岡山大学医学部4年生の神浦真光さんと、国際医療勉強会ILOHA夏プロリーダーで岡山大学医学部4年生の横山希生人さんに「カンボジアのスタディツアーから考えた『医療の限界と可能性』」をテーマにお話しいただきました。

ILOHAについて

国際医療勉強会ILOHA(以下ILOHA)は2012年に岡山大学の医学部の学生が中心になって設立された学生団体です。
現在では、薬学部、歯学部、教育学部、工学部、また他大学の学生なども参加しています。
ILOHAとは、Internationally and Locally Oriented Health Association の略で、国際的な活動と同時に地域に根差した活動をしています。もともとは「いろは歌」から名前をとっていて、物事を一から学んでいこうという意味も込められているそうです。

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ILOHAでは、週に1回勉強会を行っています。年度ごとにテーマを設定してそのテーマについて1年間勉強します。
勉強会は外部の講師に授業を依頼することもありますが、基本的には部員自身が企画します。また、年1回夏プロジェクトというスタディツアーを企画・開催しています。夏プロジェクトの後は報告会を開催するとともに、現地での経験を踏まえ後期の勉強会を開催します。

今年は「医療の限界と可能性」をテーマに前期の勉強会をし、夏プロジェクトでカンボジアを訪れました。

医療と教育

今年は11人のメンバーが5日間のスタディツアーに参加しました。

カンボジアにはトンレサップ湖という大きな湖があります。その近くにあるレイククリニック(The Lake Clinic、以下TLC)に視察に行きました。トンレサップ湖周辺には、歴史的背景からカンボジア人だけでなくベトナム人も住んでいます。
TLCで働く方に現地で話を聞くと、ベトナム人はカンボジア人に比べあまり病気にならないそうです。カンボジア人は手を洗う、歯を磨くなどの基本的な予防ができていない人が多いことがその要因の一つでした。そこで、TLCでは彼らの健康のために何が本当に必要かを考えた結果、基本的生活の知識の提供、具体的には身体測定や歯磨き講座などを実施しているそうです。

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クリニックの次は、アンコール小児病院という病院を訪問しました。TLCとは異なり、都会にある大きな病院です。
非営利で、基本的にお金を取らず、また、カンボジアの医学生を受け入れて教育している病院です。この病院でも治療だけでなく、食事の栄養指導等、基本的生活面の指導も行っていて、その点ではTLCと同様だったと横山さんはおっしゃっていました。
また、スナーダイ・クマエ孤児院という孤児院では、子どもたちに教育の機会を与えるとともに、洗濯の仕方、食器の洗い方など基本的な生活に関わる指導も行われていました。

カンボジアの伝統医療

カンボジアでは、ポル・ポト政権下で医師や教師など知識人が処刑の対象となったこともあり、独自の伝統医療の文化が現在も深く根付いています。現代日本では漢方のような伝統医療が必ずしも広く普及しているとは言えません。伝統医療が普及している地域に行って、どのように現代医療と共生しているのかを見てみたいと思ったことが、カンボジアへ行くことにした理由の1つだそうです。現地では、足を骨折した人の足を叩いたり、さすったり、唾をつけたりして治す伝統治療を視察し、実際にそれで足が治ったと語る人にも会いました。カンボジアの伝統医療は現代医療に比べると治療費が安く、現代医療を金銭的な問題で受けることができない人のための代わりの治療としての側面もあるようでした。

また、プノンクーレン山という山にある小学校に行き、日本人が整備した薬草園の視察を行いました。プノンクーレン山は都会から遠く、病院も近くにありません。薬草園を地域に作ることで、地域住民に薬草の知識をつけることができ、住民はある程度自分自身で病気を治すことができるようになりました。

今回、横山さんは夏プロジェクトに参加して、医療は他の分野、特に教育とは密接に関係していると思ったとおっしゃっていました。今回のカンボジア訪問は、個人が困っている本当の原因は医療以外の分野にもあることについて、多面的に考える機会になったようです。

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お問い合わせ
岡山市ESD推進協議会(岡山市ESD推進課内) 宮崎・小西
電話:086-803-1351
電子メールアドレス:esd@city.okayama.lg.jp