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♯47「作る人と買う人との関係づくり『岡山フェアトレードの会』の取り組み」

公開開始日:2016年05月16日

フェアトレードとは?

みなさんは「フェアトレード」という言葉をご存じですか? フェアトレードとは「公平・公正な貿易」のこと。
つまり、開発途上国で生産される原料や商品を適正な価格で継続的に購入することを通じて、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易のしくみのことです。 世界には、チョコレートの原料であるカカオやコーヒー、綿花などを生産する際に、家計を支えるために子どもを働かせざるを得ない状態(児童労働)や、農薬の使用による農家の人の健康被害などが起きていることがあります。 私たちが消費者として安価に商品を買う一方で、作り手側に負担をかけているものもあることを知り、作る人と買う人がフェアな関係となることをフェアトレードは目指しています。 以前と比べるとスーパーや雑貨屋店などでフェアトレードの商品を販売するところが増えてきました。
しかし、フェアトレードという言葉の認知度は日本全国の平均で29.3%※1とまだまだ低いのが現状です。 また、国内のフェアトレード商品の売上は約45億円、一方海外では、アメリカ約1,178億円、英国約1,136億円、フランス約339億円(2007年)※2です。他の国と比較すると、日本のフェアトレードにはまだまだ伸びしろがあると考えられます。


※1 日本フェアトレード・フォーラム(2015年6から7月調査)
※2 第51回国民生活白書(2008年12月)


「岡山フェアトレードの会」って?

岡山フェアトレードの会チラシ
岡山フェアトレードの会チラシ


世界には「フェアトレードタウン(シティ)」に認定されているまちが1,000都市以上あります。岡山フェアトレードの会は、岡山市がフェアトレードタウン(シティ)になることを目指して活動をしている市民団体です。メンバーは約20名で、学生、NPOに所属する人、主婦、企業に勤めている人など多岐に渡ります。

岡山で20年以上フェアトレードの商品を扱ってきた「コットン古都夢」を事務局として、毎月一回程度集まって、フェアトレードについての勉強会や調査、イベントの出展や企画などを行い、フェアトレードのことをもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。


「カカオからチョコレートを作ってみよう!ワークショップ」

ワークショップの様子
ワークショップの様子


岡山フェアトレードの会では、「見て、触れて、感じるフェアトレード」が大切だと考え、フェアトレードのカカオを使ってチョコレートを作るワークショップを開催しました。
ワークショップでは、インドネシア領パプア産のカカオを利用したキット(NPO法人APLAから入手)を使い、チョコレートを作る工程や現地の様子を学んで、実際にカカオ豆をすりつぶし、湯煎でカカオバターやカカオマスを溶かして混ぜる作業から始めて、チョコレートを作りました。
ふだん何気なく食べているチョコレートですが、チョコレート作りを体験して初めて、時間も手間もかかる多くのプロセスが必要なことが分かりました。

ワークショップの様子
ワークショップの様子


でき上がったチョコレートはみんなで試食。自分で作ったチョコレートはとても美味しく、参加者はみんな笑顔になりました。そして、ワークショップの最後には、お互いに感想やフェアトレードへの思い、気付きなどを話し合いました。参加者にとっては、気付いたことをふまえて自分のライフスタイルや買い物といった行動を見直すきっかけになったようです。

ワークショップの様子
ワークショップの様子



今後に向けて

私たちは、フェアトレードが生産者と消費者の公平な貿易の仕組みであると同時に、作る人と買う人の関係づくりでもあると考えています。ものがあふれ、欲しいものが手軽に手に入る現代。だからこそ、その商品を作るまでに誰がどんな手間をかけているのか、その作り手の人は幸せなのだろうか、ということを、毎日の買い物の中で多くの人が考えるようになることが必要ではないでしょうか。

ESDで重要とされている社会・経済・環境のバランスを考えていく上で、作る人と買う人がお互いに思いやる関係をつくっていくことや、そのために一人ひとりが自分にできる行動を取っていくフェアトレードの取り組みは、これからも広がっていくのだと思います。

今後は、岡山のフェアトレード商品取扱店のマップづくり、出前講座の準備、チョコレートのワークショップをはじめとした取り組みを進めていく予定です。より多くの人にフェアトレードに興味を持ってもらえるように、一緒に活動してくれる仲間も募集していますので、よろしければぜひ岡山フェアトレードの会にご参加ください!


岡山フェアトレードの会 事務局長 野本恭子さん

岡山フェアトレードの会事務局長の野本恭子さん

一般財団法人岡山県国際交流協会勤務。趣味は、映画・演劇の鑑賞とスポーツ観戦。業務を通じてESDやフェアトレードを知り、活動に関わるようになりました。2016年5月21日(土曜)に岡山国際交流センターなどで開催される「おかやまフェアトレードデー!」を担当しています。


次の執筆者さんからのメッセージ!

岡山学芸館高等学校英語科 松本敦子先生

人

「見て、触れて、感じるフェアトレード」という言葉が印象的です。
本校でもフェアトレードについて学ぶ研修がありますし、
本格的に学ぼうという授業もスタートしています。
まだまだフェアトレードの認知度はまだまだ低いと思いますが、
このような活動が着実に意識を高めていくはずですね。


岡山をフェアトレードシティにしようという目標の実現に
役に立つことができるといいなと思いました。




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