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歴史・文化に触れるまちなかESDスポットめぐりその1

公開開始日:2016年03月14日

歴史・文化に触れるまちなかESDスポットめぐり

大型ショッピングセンターの出店や総合病院の移設などで、大きく発展している岡山市街。同時に、コミュニティサイクル「ももちゃり」が設置されたり、自転車専用道路が整備されたりと、人がまちなかを自由に移動できる手段も広がっています。
そんな岡山市街は、歴史と伝統を守り伝えながら、現代の新たな文化を発信する人々が暮らすまちでもあります。そうした人々の取り組みは、地域の魅力と豊かな未来をつくることにつながっていきます。
今回は、岡山市街の足を運んでみたくなる場所、会いたくなる人をめぐるコースをご紹介します。

マップ
※マップ上のルートは、以下の順番でスポットをめぐります。
(1)岡山駅(2)出石町界隈(3)岡山神社(4)林原美術館(5)大雲寺(6)西川緑道公園

おすすめの移動手段

 桃 ももちゃり

マスカット色の車体が特徴のももちゃり。岡山市街の30か所以上※にポートが設置されており、まちなかを移動する時にとっても便利!マップでは、各ポートの位置を「桃マーク」で示しています。

スライダーアイコンnext 利用方法など、詳しい内容についてはももちゃりのサイトをご覧ください。

※2016年3月現在

路面電車 路面電車 

JR岡山駅前から、桃太郎大通りに向かって伸びる路面電車。
家族や友達と一緒にゆっくりまちあるきに出かけてみてはいかがでしょう。いろんなデザインの路面電車にコトコトと揺られつつ、車窓から岡山市街の景色を楽しむこともできますよ!

スライダーアイコンnext 詳しくは、岡山電気軌道株式会社のウェブサイトをご覧ください。


出石町界隈

出石町界隈

岡山後楽園の玄関口にある出石町界隈は、空襲などの戦火をまぬがれた明治・大正時代の建物が立ち並び、レトロでおしゃれな雰囲気のただようエリアです。古民家を改装したカフェや雑貨屋、ギャラリーが点在しており、週末にはまちあるきを楽しむ人々の姿が多く見られます。
そんな出石町界隈に行くと、目に飛び込んでくるのが「旧福岡醤油」。出石町界隈のランドマークとなっているこの建物は、その名の通り、昭和後期まで醤油が製造されていました。2012年から、建物を保存し地域の魅力として活用していくために、専門家や地域の人々が福岡醤油建物プロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトでは、建物の調査や活用方法を検討するワークショップ、建物内で飲食やアートのイベントを開催しました。今後は、観光客が立ち寄れる案内所やギャラリーなどとして使えるように建物を改修するだけでなく、出石町界隈にある空き家の管理なども行うことを目指して取り組んでいくそうです。

カフェやギャラリーなどが点在する出石町界隈のまちなみカフェやギャラリーなどが点在する出石町界隈のまちなみ
旭川にかかる鶴見橋、岡山後楽園へと続きます。旭川にかかる鶴見橋、岡山後楽園へと続きます。
出石をどねぇんかする会などの代表を務める山本賢昌さん 出石をどねぇんかする会などの代表を務める山本賢昌さん
路地裏散歩も楽しい出石町界隈路地裏散歩も楽しい出石町界隈


山本賢昌(けんしょう)さんは、「出石をどねぇんかする会」や福岡醤油建物プロジェクトの代表として、出石町界隈のまちづくりを推進してきました。「出石町界隈の昔ながらのまちなみに惹かれた人々によって、様々なまちづくりの活動が行われてきました。それらが少しずつ積み重なって、地域全体に古いものも新しいものも受け入れて溶け込ませる土壌がつくられてきたのだと思います」と山本さん。
県内外からやってきた人が古民家にカフェを出店したりイベントを開催したりと、新しいアクションを起こしたくなる不思議な力が出石町界隈にあるといいます。新しいアクションによって、地域の人々が新たな視点から出石町界隈の魅力を再発見し、この魅力あるまちを未来につないでいこうとする気持ちを育むのではないでしょうか。
旧福岡醤油も、出石町界隈の魅力を発信し、新しいアクションを起こす人々の拠点として根づいていくことでしょう。

住所 岡山市北区出石町 [地図]
アクセス JR岡山駅から歩いて20分
路面電車東山行「城下」から歩いて7分
ももちゃりポート「出石町」より歩いてすぐ
駐車場 なし
ウェブサイト 福岡醤油建物プロジェクト別サイトへアイコン

 

岡山神社

岡山城

岡山神社が創建されたのは、今からさかのぼること1000年以上前。もともとは、岡山城本丸があった場所に置かれていましたが、1573年に宇喜多秀家が岡山城を築くにあたって、現在の場所に移されました。戦争の空襲によって本殿や拝殿は焼失しましたが、1745年に池田継政によって建てられた「随神門(ずいじんもん)」だけが焼け残り、現在は岡山市の重要文化財に登録されています。昔から岡山のまちを見守ってきた岡山神社には、「おつな祭り※1」や「備前岡山獅子舞太鼓※2」などの伝統行事だけでなく、「蚤の市」や「音楽祭」など、神社では珍しい、おしゃれなイベントも開催されています。

1 おつな祭り:江戸時代から続く伝統行事で、毎年1月第2日曜に開催しています。綱(竜)を担いで町内をねり歩いて岡山神社に奉納し、一年の家内安全と火事除けを祈願します。
2 備前岡山獅子舞太鼓:毎年10月に開催する岡山神社の秋祭りで、親子3頭の獅子が備前太鼓唄に合わせて舞い、神前の清めや邪気払いを行います。

出石町に古くから伝わる備前岡山獅子舞太鼓、現在は保存会が中心となって後世に守り伝えています。出石町に古くから伝わる備前岡山獅子舞太鼓、現在は保存会が中心となって後世に守り伝えています。
老若男女問わず多くの人が足を運ぶ蚤の市、アンティーク品との素敵な出会いに心ときめきます。老若男女問わず多くの人が足を運ぶ蚤の市、アンティーク品との素敵な出会いに心ときめきます。
 岡山神社のすぐ近くから見える岡山城、朝の時間には太陽を背にした美しい姿を見ることができます。 岡山神社のすぐ近くから見える岡山城、朝の時間には太陽を背にした美しい姿を見ることができます。
岡山城の刺繍が施された御朱印帳、愛らしいデザインで女性に大人気!!岡山城の刺繍が施された御朱印帳、愛らしいデザインで女性に大人気!!


そんな岡山神社を支えているのは、NPO法人ENNOVA OKAYAMAのまちづくりにも関わっている権禰宜・久山信太郎さん。昔から地域の人々が集い、文化や伝統の拠点としても大切にされてきた岡山神社を、現代の新しい要素を取り入れながら次の世代へと引き継いでいます。「普段、神社に行かないような人でも、気軽に足を運べるきっかけをつくるために、音楽やアートなどの新しい要素と神社を掛け合わせたイベントを開催しています」と久山さん。今後も、様々な取り組みをひろげていくのでしょうね。
また久山さんは、岡山神社の近くから見える「岡山城と旭川の風景」が世界中の景色の中でどこよりもきれいだと話されました。特におすすめが、朝の時間帯。眠気覚ましの飲み物を片手に、岡山神社から川沿いの散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。

住所 岡山市北区石関町2-33 [地図]
電話番号 086-222-7198
アクセス 出石町界隈から歩いて約3分
路面電車東山行「城下」から歩いて約5分
ももちゃりポート「天神町」より歩いて約1分
駐車場 あり(50台)
ウェブサイト 備前岡山総鎮守岡山神社別サイトへアイコン

 

林原美術館

林原美術館

岡山城二の丸のあった場所に位置する「林原美術館」は、1964年に株式会社林原の3代目社長だった林原一郎さんの蒐集品をもとに、岡山市で一番最初に開館した美術館です。ここには刀剣のコレクションや旧岡山藩主・池田家の調度品・工芸品など、約1万件が収蔵されています。岡山大学附属図書館に所蔵されている池田家文庫※とあわせ、江戸時代の大名文化を伝える貴重な品々が戦火で焼けることなく、地元に集結しているのは全国でも珍しいとのこと。
林原美術館では企画展を年に数回開催しており、岡山で受け継がれてきた歴史や文化を、新しい視点から捉えなおして発信しています。多彩なテーマによる展示を通じて、生の歴史や文化の魅力にふれるきっかけをつくり、未来に残す意義と岡山を大切に思う心を広げています。

事務長の釼持さん(左)と学芸課長の浅利さん(右)<事務長の釼持さん(左)と学芸課長の浅利さん(右)
温かな光が差し込むロビー。岡山市街にありながら自然を身近に感じれる空間です。温かな光が差し込むロビー。岡山市街にありながら自然を身近に感じれる空間です。
岡山藩ゆかりの品々も展示されています。< 岡山藩ゆかりの品々も展示されています。
歴史好きの人々、観光客、地域の人など、幅広い層の人が足を運びます。歴史好きの人々、観光客、地域の人など、幅広い層の人が足を運びます。


2015年には、関西大学と連携し、「平家物語絵巻」の超高精細デジタル化にも成功しました。それまでは絵巻物をガラス越しに鑑賞していましたが、デジタル化によって来館者が自分の好きなところを約40倍まで拡大して閲覧できる、新たな鑑賞方法を生み出したのです。
「歴史や文化に新しい技術や工夫を取り入れて発信することで、貴重な歴史遺産を多くの人に知って・見て・触れて・楽しんでもらいたい」と事務長の釼持彰宏(けんもつあきひろ)さん。
所蔵品1万件の中には、まだまだ知られていないものや、その歴史的価値が明らかになっていない品々も眠っているそうです。開館して50年以上経つ現在でも、林原美術館の中ではロマンあふれる調査作業が着々と進められているのです。
「美術館とは、歴史や文化の保存・研究・発信を一つの場所で行うことのできる貴重な場所。林原美術館の所蔵品には、岡山の歴史や文化をひも解くヒントがつまっています。いろんな企画や展示で所蔵品に付加価値をつけて、岡山の歴史や文化に触れる楽しさを伝えていきたいと思います」と学芸課長の浅利尚民さん。
今後も岡山の歴史や文化をひも解き、新しい視点から発信・発展させ未来に引き継ぐ場として、林原美術館はこれからもたくさんの人に親しまれていくことでしょう。

※池田家文庫:初代岡山藩主の時代(1632年)から廃藩置県(1871年)までの岡山藩に関する藩政資料・和書・漢書の総称。現在、岡山大学で保存・研究されています。

住所 岡山市北区丸の内2-7-15 [地図]
電話番号 086-223-1733
アクセス 岡山神社から歩いて約7分
路面電車東山行「県庁通り」から歩いて約5分
ももちゃりポート「岡山県立図書館」より歩いて約3分
駐車場 あり(数台)
ウェブサイト 林原美術館別サイトへアイコン