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ESD岡山アワード2015受賞者座談会テーマ【1】

公開開始日:2016年02月17日


座談会集合写真
今回は、ESD岡山アワード2015受賞団体の方々が参加した、座談会の様子をたっぷりご紹介します!


メンバーはあわせて5名!

和気閑谷高校の大野さん
アイコン 岡山県立和気閑谷高等学校
  大野浩志さん
DAMのラーマンさん
地球 ダッカ・アーサニア・ミッション(DAM)
  アーサヌール・ラーマンさん

 

京山地区ESDプロジェクトの池田さん
アイコン 岡山市京山地区ESD推進協議会
  池田満之さん
シャンティの江口さん
シャンティ (公社)シャンティ国際ボランティア会
           江口秀樹さん

 

シャンティの市川さん
シャンティ (公社)シャンティ国際ボランティア会
    市川斉さん
          
 


ファシリテーターを務めたのは、沖縄科学技術大学院大学学園の浅井孝司さん(集合写真右)。次のテーマに沿って、お話を進めていきました。


テーマはこちら!

スライダーアイコンnext 【1】ESD活動に人を巻き込むためのポイント

スライダーアイコンnext 【2】地域のニーズをつかむ

スライダーアイコンnext 【3】ESDの視点を活動に取り入れたことで、地域に起こった変化

スライダーアイコンnext 【4】現在の課題

スライダーアイコンnext 【5】今後の展望


【1】ESD活動に人を巻き込むためのポイント

マイク 浅井さん
みなさんは活動する中で、周囲の人がESDについて理解できるように伝えたり、ESDの考えをもとに活動の幅を広げたりしていらっしゃることがあるかと思います。その中で、どんな工夫を行っているのか、どんなことを重視しているのかについて聞かせてください。

シャンティ 江口さん
シャンティで取り組んでいる「事業に人を巻き込むコツ」についてお話したいと思います。
カンボジアのノンフォーマル教育で問題となっているのが、そもそもプログラムを実施しても、「人が来ない」ということです。大人を対象としたプログラムは、日中働いている彼らの生活リズムに合わせて夜の時間帯に開催しています。ただ、仕事が終わった後に「勉強をしたい」という意欲を持つ人は、そんなに多くありません。自分自身に置き換えても、そうだと思います。シャンティでコミュニティ学習センター(CLC)を立ち上げた当初、ターゲットとしていた世代の約8割が、小学校で教育を受けることなく働いていました。読み書きができないために、勉強に対する「苦手」意識を根強く持っており、地域にCLCができても「自分には関係ない」と思っていたようです。


楽譜で文字を学ぶ地域住民
楽譜で文字を学ぶ地域住民

そこで私たちは、教育に対する苦手意識をなくすために、CLCを「楽しい空間」であるという認識を持ってもらうことから始めました。例えば、「カラオケ識字」という取り組みでは、「のど自慢」のようにカラオケで好きな曲を披露できるイベントを開催。そこで、歌詞を読めるとカラオケがもっと楽しくなる、そのためには読み書きが必要だということを伝えていきました。自然と、「カラオケをもっと楽しむために、CLCで勉強しよう」という意識が人々の間に広がり、読み書きを習うためにCLCへ足を運ぶ人を増やすことができました。

今日山 池田さん
京山地区も、いかに人々の好奇心をそそり、参加してもらえるかということを心がけています。

岡山市京山地区ESDフェスティバル
岡山市北区京山地区ESDフェスティバル

毎年、京山公民館で活動成果を発表することが決まった時、ただの活動発表会として開催するのではなく、「岡山市北区京山地区ESDフェスティバル」というお祭り形式で開催することにしました。タイトルやプログラムも工夫することで、楽しくESDの取り組みを知ることができるようにしました。楽しさの中に、学びの要素を盛り込むという点では、シャンティのカラオケ識字と共通していると思います。

マイク 浅井さん
楽しさを学びにつなげていくと、モチベーションも大きく変わるのかもしれませんね。
日本の学校では、先生の指導に沿って生徒たちが学ぶ形が一般的だと思いますが、和気閑谷高校の生徒は自主的に企画を立てて地域と連携しながら活動されていますね。大野先生は、何が生徒たちのやる気につながっていると思われますか?

アイコン 大野さん
正直にいうと分かりません。ただ、和気閑谷高校では、地域が抱える「課題」と生徒たちが学ぶ「目的」を結びつけていることが、重要なポイントなのかもしれません。

駅前の空きテナントで開催したコンサート
駅前の空きテナントで開催したコンサート

生徒たちが地域に飛び出して活動する様子を見守っていたら、地域の人々も自然とやる気を持って行動を起こすようになっています。論語にある「近き者悦び、遠き者来る」※という教えの通り、生徒たちが楽しく活動することで自然と地域の人々が集まり、その様子を見たり噂を聞いたりした人がまた集まってくる、そしてさらに生徒の活動フィールドが広がる・・・という良い循環が生まれているのだと思います。

※周囲の人を喜ばすことができれば、その評判を聞いて遠くから人が集まるようになるという考え

マイク 浅井さん
和気閑谷高校の生徒たちは、通常の授業と合わせて、地域に飛び出して得る学びの楽しさや意義を、自然と感じて取っているのだと思います。いずれにしても、持続可能な社会をつくるための活動では、活動自体を続けていくために「楽しさ」を生み出すこと、そして取り組む人自身が楽しんでいることが重要ですね。ラーマンさんはいかがですか?

地球 ラーマンさん
2つの大切なポイントがあると思います。1つ目はCLCという施設が、地域にある様々なニーズに対応できる「多目的空間」であること、2つ目は地域の人々が当事者意識を持ってCLCの運営に参画できる場づくりです。

地域の会合
CLCで開催された地域の会合

DAMでは子どもから大人まで、それぞれが持つニーズに沿って、プログラムを企画・実施しています。CLCの利用者が自分たちの学びたいことなどについて積極的に発言できる場をつくり、そこで出た意見をCLCのプログラムづくりに反映しています。自分たちの意見が反映されることで、地域の人々がCLCの運営に対してより主体的に参画するようになります。



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