ホーム  > 知りたい  > 岡山市のESD  > ESDフォーラム2015

ESDフォーラム2015

公開開始日:2015年11月17日

「ESDフォーラム2015in岡山」が開催されました!

ESDフォーラムの様子
2014年秋に開催された、「ESDに関するユネスコ世界会議」から一周年を迎えるにあたって、2015年10月25日(日曜)に「ESDフォーラム2015in岡山(以下、ESDフォーラム)」が開催されました。
ESDフォーラムには、205名が参加し、ESDを推進していくために重要な分野である「若者」、「企業」、「環境教育・流域」、「協働・コミュニティ」のテーマについて、県内外で活躍する団体・企業が事例を発表。その後、テーマごとに分科会を行い、「これからどのようにESDを推進していくのか」について話し合いました。環境省主催の「第16回日中韓環境教育ネットワーク・シンポジウム」も同時開催され、午後の分科会(3)「環境教育・流域/TEEN16シンポジウム」で中国、韓国、日本における事例発表が行われました。


ESDフォーラム開会!

司会の2人
ESDフォーラムは、「おはようございます!」という司会の学生2人の元気なあいさつで始まりました。
2人は、2014年秋に開催された「ユネスコスクール世界大会」に学生運営スタッフとして参加した、小野田春花さんと杉田果穂さん。パワフルかつ円滑な司会進行でESDフォーラムを盛り上げました。

岡山市の大森雅夫市長岡山市の大森雅夫市長
環境省総合環境政策局の深見正仁大臣官房審議官環境省総合環境政策局の深見正仁大臣官房審議官

岡山市の大森雅夫市長、環境省総合環境政策局の深見正仁大臣官房審議官からの開会のあいさつでは、世界会議の成果をふり返るとともに、これからの持続可能な社会づくりに向けた期待が述べられました。


ゲストスピーカーによる事例発表

続いて、ESDを推進していくために重要な4つの分野について、ゲストスピーカーによる事例発表が行われました。

事例発表(1)

 横山和毅さん   

テーマ 

 

「若者」

 

ゲストスピーカー 

 

横山和毅さん
認定NPO法人カタリバ カタリ場事業部
マネージャー

高校生を対象としたキャリア教育プログラム「カタリバ」を中心に、認定NPO法人カタリバが取り組んできた活動事例を紹介。大学生が中心となって、高校生や中学生のこれからの生き方や進路について一緒に話し合うしくみをつくり、中高生が主体的に進路を選択し、未来を変えていく力を身につけていくことの大切さをお話しました。

スライダーアイコンnext 認定NPO法人カタリバ
スライダーアイコンnext 発表資料

事例発表(2)

 髙橋正志さん(株式会社マスカット薬局代表取締役社長)   

テーマ 

 

「企業」

 

ゲストスピーカー 

 

髙橋正志さん
株式会社マスカット薬局代表取締役社長

岡山県中小企業家同友会という経済団体において、「国民や地域と共に歩む中小企業」の理念のもと、地域の人々と協力して持続可能な地域づくりに取り組んでいるマスカット薬局の髙橋さん。マスカット薬局では、地域に暮らす人々が健康で長生きできるように、店舗ごとに健康に関する講演や教室を開催するなどの取り組みを展開しています。活動事例をもとに、健康社会を目指して地域とともに歩み、地域に頼りにされる企業のあり方について紹介しました。

スライダーアイコンnext 株式会社マスカット薬局
スライダーアイコンnext 発表資料

事例発表(3)

 古澤礼太さん   

テーマ 

 

「環境教育・流域」

 

ゲストスピーカー 

 

古澤礼太さん
中部ESD拠点事務局長/中部大学准教授

愛知県、岐阜県、三重県を流れる川の上流・中流・下流域で、各教育機関や活動団体が連携し、学習プログラムやESD講座等を行ってきた中部ESD拠点。事例発表では、中部ESD拠点の活動事例をふり返るとともに、持続可能な社会づくりに向けた取り組み「里山多文化共生プロジェクト」などについて紹介しました。

スライダーアイコンnext 中部ESD拠点
スライダーアイコンnext 発表資料

事例発表(4)

 小林清さん   

テーマ 

 

「協働・コミュニティ」

 

ゲストスピーカー 

 

小林清さん
NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会 
副理事長・事務局長

鳥取県鳥取市の旧鹿野町で活動するNPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会。地域の人々が主体となって古民家の再生、イベントや体験プログラムを通じたにぎわいづくり、 移住・定住支援に取り組むなど、その活動は多岐にわたります。今回の発表では、活動事例をもとに様々な立場の団体・人が連携した地域資源の活用について紹介しました。

スライダーアイコンnext NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会
スライダーアイコンnext 発表資料


午後の分科会

午後からは4つのテーマに分かれて、分科会が行われました。
分科会では、午前中のゲストスピーカーによる事例発表を踏まえて、ワークショップを開催。参加者たちは、多様な意見にふれながら自分たちの取り組みについてふり返り、これからどのように活動を広げ、ESDを推進していくか話し合いました。どの分科会もたくさんの参加者で盛り上がりました。

分科会(1)「若者」

「若者」分科会の様子


「若者」分科会の様子

 

テーマ 

 

「若者が地域に出て、もっと活動が広がっていくにはどうすればよいか」

 

ファシリテーター 

 

柏原拓史さん NPO法人だっぴ
利根弥生さん NPO法人タブララサ

分科会(1)「若者」では、NPO法人タブララサNPO法人だっぴ満月BARおかやまバトンなどの学生団体で活動する若者約30名が参加してワークショップを開催。県外からは、北九州市立大学の学生も参加して、若いエネルギーと活気に満ちあふれた雰囲気の中で、「若者が地域に出て活動が広がっていくために必要なこと」について、参加者たちは自分の経験をふり返りながら意見を出し合いました。


活発な議論のあと、「新しいきっかけを探している若者への効果的な『情報発信』」や「活動に関する情報やネットワークが集まる『拠点づくり』」が必要だという意見などが出されました。

  「若者」分科会の様子
 
 
 

 

分科会(2)「企業」

「企業」分科会の様子


「企業」分科会の様子

 

テーマ 

 

「持続可能な企業として、地域とどのように関わっていくか」

 

ファシリテーター 

 

石原達也さん 
NPO法人岡山NPOセンター
浅野浩一さん 
NPO法人岡山環境カウンセラー協会、株式会社サンキョウ-エンビックス

分科会(2)「企業」では、岡山県内外の企業などから約20名が参加。ワールドカフェ形式※で、「地域から求められるニーズに対して自社の強みをどのように活かせるか」、「自社の強みを活かすために必要な支援は何か」を中心に話し合いました。

※ワールドカフェ:参加者が少人数のテーブルに分かれて自由に対話を行い、他のテーブルのメンバーとシャッフルをしながら話し合いを発展させていくこと。

ざっくばらんな雰囲気の中で率直に意見を交わし合い、持続可能な経営のためには、地域コミュニティ活動に社員を積極的に参画させる企業であることが必要ではないか、といった意見が出されました。また、そうした地域に頼りにされる企業のPRや支援を、地域や行政などの様々な主体が行っていくことの重要性が確認されました。

  「企業」分科会の様子

 

分科会(3)「環境教育・流域/TEEN16シンポジウム」

「環境教育・流域」

分科会(3)「環境教育・流域/TEENシンポジウム」分科会の様子

 

テーマ 

 

「点から線、線から面への環境教育の広がりとつながりづくり」

 

コーディネーター 

 

阿部治さん 立教大学教授

分科会(3)「環境教育・流域/TEEN16シンポジウム」では中国、韓国、日本で行われている環境教育の事例が発表されました。
中国のBahua Yanさんは、深センの海岸部の湿地保全における環境教育の取り組みについて、韓国のKimさんは、地球レベルで水資源を考える学習用アプリの開発や絶滅の恐れのある魚や鳥類を教材とした環境教育について発表しました。
岡山からは小串小学校の早川泰文先生が登壇。魚のすみかになるとともに、水質の浄化作用のある海草「アマモ」の再生活動について発表しました。岡山県内の三大河川の一つである吉井川の流域交流として、下流域の小串小学校と上流域にある西粟倉小学校(西粟倉村)は、児童がお互いの小学校や海、山を訪れ、川の上流域にある県北の森を守ることが、下流域や海の環境を守ることにつながることを学んでいるそうです。
中国、韓国、日本の活動事例を発表する中で、個々の活動が連携して、活動の幅を広げていくことの重要性を確認しました。今後の取り組みとして、各国ともこれからの社会の担い手である子どもたちを対象に、学校やコミュニティが連携して取り組むことの必要性や、個々の活動が連携して活動の幅を広げていくことの重要性を確認しました。
シンポジウムでは、都市に暮らす子どもの自然体験の不足が各国に共通する課題であるという話や、渡り鳥を共通のテーマにすることで日中韓のネットワークを活かした環境教育ができるなどの意見がありました。

分科会(4)「協働・コミュニティ」

「協働・コミュニティ」分科会の様子


「市民協働」分科会の様子

 

テーマ 

 

「住民主体の持続可能なコミュニティづくりを考える」

 

ファシリテーター 

 

高平亮さん 
ESD・市民協働推進センター
池田満之さん 
岡山市京山地区ESD推進協議会

分科会(4)「協働・コミュニティ」では、大学生、町内会の役員、公民館職員、大学教授など幅広い世代や多様な立場の人が参加。会の前半には、岡山市出石町エリアで取り組まれている「福岡醤油建物プロジェクト」について山本賢昌さんが発表しました。

後半には、NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会の事例発表も踏まえて、地域資源の活かし方や人材育成について意見を交換。「様々な立場の人を巻き込んで活動を進める『リーダー』を育成すること」や、「地域におけるルールづくり」の重要性について話し合いました。

  「市民協働」分科会の様子

 

全体会

全体会の様子全体会を迎える頃には、うちとけた参加者同士が笑顔で話し合う姿があちこちで見られました。ESDフォーラムは、人、団体、地域、世界をつなぐ場となったことが、みなさんの笑顔から伝わってきました。
全体会は、阿部治さんのコーディネートによって進められ、各分科会の報告が行われました。

「持続可能な社会をつくるためには、様々な立場の人(マルチステークホルダー)がつながって、点から面へ、面から空間へ、空間から時間へと活動を広げていくことが重要です。また、グローバルな視点を持ちながら、地域に密着して取り組む『グローカル』な活動が、今後様々な地域で広がっていくことを期待しています」という総括がされました。

  全体会

 

岡山大学理事・副学長の阿部先生岡山大学理事・副学長、岡山ESD推進協議会会長の阿部宏史先生
分科会の報告の様子分科会の報告の様子

ESDフォーラムの最後に、岡山大学理事・副学長、岡山ESD推進協議会会長の阿部宏史先生から「『ESDに関するユネスコ世界会議』から一年が経ち、2015年からはGAP※の枠組みで持続可能な社会を担う『人づくり』が進められています。今後もみなさんには関心を持って、参画してほしいと思います」との言葉で閉会となりました。

今回のフォーラムで話し合われたことを踏まえ、岡山でのESD活動がさらに推進されていくことが期待されるフォーラムとなりました。


※GAP(ESDに関するグローバル・アクション・プログラム):2015年以降のESD推進における方針をまとめたもの。詳しくはこちら


ESDフォーラムに参加した入江恭平さん(岡山大学医学部6回生)に
お話を聞いてみました。

普段は学生団体で活動していますが、ESDフォーラムで様々な立場の人と話し合ったことで、たくさんの新しい課題や可能性に気づくことができました。


入江恭平さん



2014年秋に開催された「ESDに関するユネスコ世界会議」についてもっと知りたい方はこちら!

facebook 岡山ESD推進協議会