公開開始日:2014年11月07日
「開催レポートその1」では、会議一日目に開催された全体会や、歓迎レセプションの様子についてご紹介しました。今回は、会議二日目に岡山市内の公民館や岡山コンベンションセンターで開催された分科会の様子や、地域のみなさんによる温かいおもてなし、成果文書が採択されるまでの様子などについてご紹介します。
「ESD推進のための公民館-CLC国際会議」では討議だけでなく、分科会会場の各公民館や岡山コンベンションセンターでの「おもてなし」や、活動体験の時間もありました。その体験やおもてなしが、「とても素晴らしかった」、「心がこもっていた」、「多くのことを学んだ」と岡山の公民館活動の幅広さに感嘆されていて、これからの活動や交流が楽しみです。
テーマ
「環境保全」
会場
藤田公民館分科会1参加者の集合写真
テーマ
「防災・減災」
会場
御津公民館分科会2参加者の集合写真
テーマ
「収入向上・社会的起業・地域活性化」
会場
西大寺公民館
テーマ
「文化の多様性と対話・世代間交流」
会場
東公民館
テーマ
「リテラシー」
会場
京山公民館分科会5参加者の集合写真
テーマ
「エンパワーメント」
会場
岡山コンベンションセンター
テーマ
「政策・マネジメント・スタッフの能力向上」
会場
岡山コンベンションセンター分科会7参加者の集合写真
各分科会のとりまとめも全員参加で行われました。
各分科会のとりまとめの様子
二日目の夜 岡山市の公民館職員が企画した「この指とまれ!」が開催され、少数で和気あいあいと話ができました。
「この指とまれ!」の様子
二日目の夜から、成果文書(案)の作成が始まりました。深夜に及ぶ議論の末、三日目の明け方に完成しました。
完成した成果文書をそれぞれの母語でコミットメント(約束)してもらいました!参加型で進めた今回の会議で、参加者みんなの議論を経て、公民館-CLCの取り組みが持つ、持続可能な社会づくりのための重要性と、これからやるべきことを「岡山コミットメント(約束)」としてまとめました。
この「約束」には、持続可能な社会づくりに向けた公民館-CLCの大切な役割と今後の展望、関係者の期待、希望が込められています。
考え、学び、行動する原点は、私たちの足下の「地域」にあります。
今回の会議を通じ、共に抱える問題にちがいがありながらも、国籍や地域を越えて、原点となる「地域での学びや行動」の大切さを確認し合い、一緒に「約束」したことが、とても大きいと思います。
成果文書が採択された時の様子
岡山コンベンションセンターではサイドイベントが開催されました。会議参加者だけでなく岡山市民も岡山の食や伝統文化にふれたり、展示を通じてESDを学んだりして、有意義な時間を過ごしていました。
今回の会議に向けて、準備段階から「参加型」にこだわって進めてきました。
岡山市の実践として発表するため、テーマごとにチームで作成したこと。それ以外の公民館はサイドイベントへ参加することで、全公民館あげての関わりとなり、地域住民への啓発も広がったと思います。実際国際会議への参加も多くありました。
このような大きな国際会議においても、公民館、ESDで大切にしてきた「参加型」で会議が終始行われました。成果文書(コミットメント)についても、すべての参加者が意見を言える場の設定のもと、実践に基づいた多くの貴重な意見が出され、それを成果文書作成委員がほぼ徹夜で日英両言語でまとめる形で最終日を迎え、再度修正のあと、満場一致で採択されました。
自分自身も関わってできた成果文書という思いが参加者に広がり、本当の意味でのコミットメント(約束)になったと実感しました。
この大きな成果は、先日、文部科学省が中央教育審議会で報告したり、公民館全国大会においても話題として取り上げられています。
今後、愛知・名古屋会議へインプットしていきますが、これで終わりではなく、ここから、それぞれの国や地域でどう進めていくかが問われます。
(岡山市ESD世界会議推進局)
♯21「『ESD推進のための公民館-CLC国際会議~地域で学び、共につくる持続可能な社会~』開催レポートその1」
♯25「『ESDに関するユネスコ世界会議』全体報告」
♯27「『ユネスコスクール世界大会』開催報告その1」
♯28「『ユネスコスクール世界大会』開催報告その2」
♯29「『ユネスコESDユース・コンファレンス』開催報告」
♯30「『教師教育に関する国際会議』開催報告」
【ご注意ください】