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市民団体・研究機関(岡山県立大学デザイン学部森下眞行研究室)

公開開始日:2014年12月08日

ESDを実践する人づくり

いぬじま探検隊に参加した子どもたちと森下研究室に所属する大学生いぬじま探検隊に参加した子どもたちと大学生

「夏休みに島で探検」
誰もがあこがれる夏休みの過ごし方かもしれません。

2014年(平成26年)8月、瀬戸内海に浮かぶ犬島で開催された「いぬじま探検隊」では、小学生の子どもたちと大学生がいろんなミッションをクリアしながら犬島の中を探検しました。

ドキドキとワクワクがぎゅっと詰まったこの探検。
実は岡山県立大学デザイン学部森下眞行研究室(以下、森下研究室)が取り組むESD活動の一環なのです。

森下研究室が取り組むESD活動って?

森下研究室はプロダクトデザイン※の研究に取り組んでおり、3Dプリンターを利用した造形制作や、伝統工芸品を現代のライフスタイルに適した形にデザインした商品の開発などを行っています。
また、「地域資源を活用した次世代型ライフスタイル教育(ESD)に関する研究」にも取り組んでおり、いぬじま探検隊はその実践型プロジェクトです。


※プロダクトデザイン:工業製品や日常で使う製品を通じて、生活の中に物質的な豊かさだけでなく精神的な豊かさを生み出すデザイン。


機関データ

学校名 岡山県立大学デザイン学部森下眞行研究室
住所 岡山県総社市窪木111 [地図] 
問い合わせ先 0866-94-2053
ウェブサイト 岡山県立大学デザイン学部別サイトへアイコン


プロジェクトの核となっているのは「犬島グリーンマップ」。
グリーンマップとは、世界共通の絵文字「グローバルアイコン」で、地域の自然や歴史などの位置が示された地図のこと。
現在では、公民館や学校、市民団体が地域の魅力的なスポットを調べてグリーンマップをつくるワークショップを開催したり、グリーンマップをもとにまちあるきを行ったりしています。

森下研究室では犬島グリーンマップをつくり、ESDの視点から掘り起こされた犬島の魅力をいろんな立場の人が共有できるようにしました。
その後、二回にわたって犬島で研修を行い、大学生が犬島グリーンマップをもとに島の中を探検しました。
そして2014年8月にはその経験をもとに、「いぬじま探検隊」を開催し大学生と小学生が一緒に犬島を探検しました。


「いぬじま探検隊」

浜辺でミッションに挑む子どもたち
浜辺でミッションに挑む子どもたち

宝の地図をもとに探検する子どもたち
宝の地図をもとに探検する子どもたち
宝を発見した子どもたち
宝を発見した子どもたち

いぬじま探検隊では子どもたちが一泊二日で犬島に滞在し、大学生が準備した4つのミッションに挑戦しながら、島のあちこちに隠された宝を探しました。
子どもたちに与えられた4つのミッションは次のとおり。

星(黄色)MISSION1:島の探検
星(黄色)MISSION2:水鉄砲作り・海
星(黄色)MISSION3:みんなでひとつの作品を作る
星(黄色)LAST MISSION:宝の発見

豊かな自然の中を歩いて探検したり、竹で水鉄砲をつくったり、普段とは異なった環境の中で、子どもたちは目をキラキラさせながらミッションに取り組みました。
ミッションをクリアするごとに、子どもたちは宝をゲット。みんなの宝をつなぎ合わせると犬島の形をしたガラスのプレートが完成しました。

その後、子どもたちと大学生は一緒になって一つのマップを作り上げました。

マップを作っている様子マップを作っている様子

マップに子どもたちが描いたのは、犬島を探検する中で発見したものや心に残ったもの。「マップに描く」という行為を通じて、犬島の魅力が夏休みの思い出と共に子どもたちの心の中に刻まれたのでした。

水鉄砲をつくる子どもと大学生
水鉄砲をつくる子どもと大学生

大学生は、子どもたちが仲間と協力しながら主体的に参加できるように、立ち止まったり困ったりしたときだけそっとサポートしていました。


岡山県立大学4回生 乾井郁香さん


岡山県立大学4回生の乾井郁香さん
「いぬじま探検隊では、子どもたちが犬島の自然や文化に触れてもらえるようなしかけや、仲間と協力して取り組むミッションを盛りこみました。
実際に開催してみると、私たち大学生が子どもたちの豊かな感性や発想におどろかされただけでなく、子どもたちから犬島の新たな魅力をたくさん教えてもらいました。私たちも子どもの目線になって探検してみることで、さらにいろんな発見があるかもしれませんね。」


ESDを実践する力を育む

晴れやかな笑顔でインタビューに答えてくれた乾井さんでしたが、開催にいたるまでにはいろんな苦労があった様子。
開催の数ヶ月前から準備を始め、「遊びを通じた学び」と「犬島の魅力発見」という観点から企画を練り、それぞれの得意分野や専攻分野を活かしながらチラシや道具を制作しました。チラシができあがってからは、各学校へ配布したり、学校外の人たちとも連携したりしながら準備を進めていきました。

バッジやスカーフは学生たちの手づくり
バッジやスカーフは学生たちの手づくり

いぬじま探検隊当日には、子どもたちとのコミュニケーションはもちろん、急な状況の変化に対応するために走り回ることもあったそうです。準備段階から開催にいたるまで、企画力、コミュニケーション力、マネジメント力、現場対応力など様々な力が学生の中で育まれました。


岡山県立大学デザイン学部 森下眞行教授

岡山県立大学の森下眞行教授
「ESDを推進するにあたっては、様々な視点から地域の魅力や課題と向きあい、いろんな立場の人と連携して活動に取り組む力が必要となります。
いぬじま探検隊を通じて学生たちが得た学びは、ESDを推進する力へとつながっていくことでしょう。これからは、いぬじま探検隊の経験をもとに、犬島の魅力を未来に伝える人だけでなくESDを推進する人を育むしくみをつくっていきたいと思います。」



いぬじま探検隊の経験をもとに、子どもたちと学生たちはどんなESD活動を広げていくのかしら?とっても楽しみ!

サステナちゃんとさる




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