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♯4「埋立場はテーマパークです。」

公開開始日:2013年12月25日

日本という外国について

はじめまして、バイズラです。私はマレーシアから岡山へ留学し、岡山大学大学院で廃棄物マネジメントについての研究をしています。私は昔からテレビを見ることが大好きでした。テレビ番組の中でも日本のドラマに興味を持ったことがきっかけで、マレーシアから日本へやってきました。
マレーシアと違って日本には、四季があります。夏は暑くて冬は寒い。そんな日本は、マレーシアにいた頃想像していた国と全く違い、1年も経たずにホームシックになってしまいました。1年中暖かい母国に帰りたくて仕方がなく、「大学卒業までの4年間という長い年月を我慢しなくちゃいけないんだ。」と考えていた時期もありました。しかしあっという間に時間は過ぎ、岡山大学に4年間留学する予定が、気づいたら9年も経っていました。
今振り返ってみると、日本に来てから3年目のときにホームシックを乗り越え、岡山で生活する楽しみ方を見つけたからだと思います。

日本では、季節が変わると気温が変わるだけでなく、色も匂いも味も変わることが少しずつ分かってきました。そして初めて、日本人の心の強さが見えてきたのです。また自然災害の多い日本には美しい四季という4つの顔があり、風景だけでなく食卓の彩りも豊かな国です。日本人が自然を守ることを、当たり前に考えていることも理解できるようになりました。

「アジア地域の低炭素社会シナリオの開発」プロジェクトメンバーと岡山市東部クリーンセンターを見学したときの様子
「アジア地域の低炭素社会シナリオの開発」プロジェクトメンバーと
岡山市東部クリーンセンターを見学したときの様子

岡山大学で行っている廃棄物マネジメントの研究について

現在岡山大学大学院環境生命科学研究科で、廃棄物マネジメントを通じ、アジアの国々で循環型社会をつくるための研究をしています。アジアの中でも、私はマレーシアを研究の対象にしています。廃棄物を回収し、資源として再利用するまでの流れに、「3R」※1の考えを取り入れています。さらに家庭でも廃棄物を処理できるしくみを合わせて、廃棄物マネジメントを持続的に行っていくことを目指しています。そのために、マレーシアの産業が活発な地域で、様々な調査(アンケート調査、家庭ごみ調査、ごみ組成分析)も毎年行っています。※2

そのような研究や毎年行っているごみ調査を通じて、見ることもいやだったごみをごみとして意識しなくなりました。想像もしたくなかった埋立場も、今では持続可能な社会をつくるために大切な「テーマパーク」のように感じています。「混ぜればゴミ、 分ければ資源」、この気持ちは自分自身も大切にしていきたいし、みんなにも伝えていきたいです。

でも、一番大きな課題は毎日の生活の行動と気持ちを持つことですよね!

3R:再資源化(Recycle)、減量化(Reduce)、再利用(Reuse)。廃棄物を減らすために必要な3つの行動や考え方。
2  アジアの国では、地球や環境に優しい「低炭素社会(Low Cabon Society)」を目指して都市計画が立てられている。廃棄物マネジメントの分野ではLCSを目指す中に「循環型社会」の考えを取り入れるなど、新しい試みが行われている。

マレーシアの最終処分場でごみ組成調査をおこなっている風景
マレーシアの最終処分場でのごみ組成調査を行っている風景

     岡山大学大学院環境生命科学研究科 
     Siti Norbaizuraさん

岡山大学大学院環境生命科学研究科に所属しているバイズラさん
岡山大学大学院で博士号を取得。現在は環境生命科学研究科で、授業の助手や学生への指導を行いながら、廃棄物マネジメントに関する研究を行っています。

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