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「ESD岡山アワード2019 奨励賞」おかやまエコマインドネットワークの活動紹介

公開開始日:2019年11月19日

「おかやまエコマインドネットワーク」とは?

「おかやまエコマインドネットワーク」は、地球温暖化防止を目的に、環境やエコに関する啓発活動を行う団体です。1999年に発足し、現在は約30名の会員が所属。植林や海岸清掃などの環境保全活動に加えて、私たちの生活に欠かせない「食」に関わる活動にも力を注いでいます。

その活動の一環として行われた「食とエネルギーの地産地消を考える」という取組が、ESD岡山アワード2019にて岡山地域賞 奨励賞を受賞しました。この活動は2012年にスタートしたもので、「次世代に負荷をかけない自然エネルギーの選択と食の生産」をテーマに、自然エネルギーについて学ぶ体験ツアーやワークショップ、農業を題材にした講演や映画の上映会などを実施してきました。

そんな「おかやまエコマインドネットワーク」が近年注力しているのが、食品ロス削減事業。今回は、10月14日(月曜・祝日)に行われた啓発イベント「もったいないが地球を救う~食品ロスを考える~」について紹介します。

「食とエネルギーの地産地消を考える」紹介資料

もったいないが地球を救う~食品ロスを考える~

今回のイベントは、循環型社会の形成を目指して「おかやま・もったいない運動」を展開している岡山県備前県民局と、おかやまエコマインドネットワークの共同開催で実施されたもの。会場となった西大寺ふれあいセンターには、総勢150名の参加者が集まり、映画や講演会、マルシェを通して食品ロス問題について学びました。

映画「0円キッチン」上映

イベントの前半では、食品ロスを題材にした映画「0円キッチン」が上映されました。家庭に眠る賞味期限切れやスーパーの売れ残りなど、廃棄される予定だった食材を「救出」して美味しい料理に変える主人公の活動を通して、ヨーロッパの食品ロスの現状を学んだほか、各国で行われている食品ロス削減に向けた多様な対策の事例を知ることができました。

食べる責任、作る責任を考える 講演&トークセッション

続いて、食品ロス削減に取り組むスペシャリスト2名による講演とトークセッションが行われました。美作大学食物学科教授・フードバンク広島代表理事の原田佳子さんは、余った食品を回収して必要とする人に分配する「フードバンク活動」について紹介。
また、「1日100食限定」を掲げるステーキ丼専門店「京都佰食屋(ひゃくしょくや)」のオーナー・中村朱美さんからは、食品ロスを出さない飲食店経営の手法についてお話がありました。先進的な事例紹介を通して、食品ロスに関する知識や考えを深めることができました。

講演会の様子
講演会の様子
トークセッションでは質疑応答も
トークセッションでは質疑応答も

 

エコマインドマルシェ

イベントの最後には、食品ロスがより身近に感じられるワークショップ「エコマインドマルシェ」が開催されました。これは、スーパー等で売れ残った消費期限の近い食品を回収し、参加者に無料で譲渡する「無料スーパー」のような取組。消費しきれない食品の削減につなげるとともに、廃棄対象になってしまう食品の多さを実感してもらうという目的があります。持って帰る商品を選びながら、まだ食べられる食品が廃棄候補になっている現実を、より身近な問題として感じることができました。

野菜から加工食品まで多くの食品が並ぶ
野菜から加工食品まで
多くの食品が並ぶ
レジ袋は使わず再利用の紙袋やマイバッグを使用
レジ袋は使わず再利用の紙袋や
マイバッグを使用

 

参加者の声

イベントの参加者からは、「持続可能な社会を実現させるためには、ひとりひとりの取組が大切だと強く実感しました。未来に生きる子どもたちのためにも、少しずつでも食の問題ついて考えなければならない状況だと再認識しました」との感想がありました。
また、エコマインドマルシェを受けて、「消費期限の関係で廃棄になる商品の多さに驚きました。お店では、ついつい消費期限が先のものを選んでしまっていましたが、買い物の習慣を見直したいと思います」との声もあり、参加者それぞれが「持続可能な食」について考えるきっかけとなったようです。

食とエネルギーを考えるきっかけづくりに

「食品ロスは他人事ではないという思いから、今回のイベントを企画しました。こうした取組は『難しい』、『参加しづらい』という印象を与えてしまいがちですが、できるだけ身近な課題として捉えてもらえるように、分かりやすい内容づくりを心がけています」と、おかやまエコマインドネットワーク代表の田淵知子さんは言います。

「おかやまエコマインドネットワーク」のみなさん「おかやまエコマインドネットワーク」のみなさん

「私たちの活動は、”啓発”を目的としたもの。1度の『エコマインドマルシェ』で減らせる食品ロスはわずかですが、多くの人の協力が必要な問題だからこそ、啓発を続けることが大切だと感じています。食品ロスの半分は家庭から発生していること、そして食品の生産・廃棄の各工程で大量のエネルギーが消費されている現状について、考えるきっかけになればうれしいですね。」

『食とエネルギーは生活に欠かせないからこそ、できるだけ地域で生産し、無駄なく消費しよう』というのが、おかやまエコマインドネットワークのメッセージ。今後も「考えるきっかけ」となるようなイベントを、さまざまな切り口から企画していきたいとのことです。

 

ESDマン

身近で重要なテーマ「食とエネルギー」について、考えるきっかけをくれる活動なんだね!